都響 マケラ マラ6 | クラシックコンサート鑑賞日記

クラシックコンサート鑑賞日記

コンサートの余韻を楽しむブログ

2022年7月1日(金)サントリーホール

マーラー:交響曲第6番 イ短調 《悲劇的》

指揮:クラウス・マケラ

 

 

 

いやぁ〜〜〜、祭りだ祭り!!

とても楽しい祭りだったなー。

終演後は、今までの人生の中で聞いた最も大きな拍手だった。コロナ禍にジェット貸切で来てくれたウィーン・フィルより盛り上がった。

おじさんもおじいさんも、みんな総立ちで20代の指揮者に大拍手を送る。。。ちょっとジーンとしてしまったな。

 

マーラーの6番は6年ぶりなのかな。日フィルとヤマカズさんの。

その前はロスフィル&ドゥダメル。ドゥダメルはかなり緩急強弱アリアリだったような記憶。とても印象深かった。

 

今日は先日のショスタコほどの完成度ではなかったかもしれないが、それでも本当に楽しかった!だって祭りだもん。

先日のショスタコは本当にコンセルトヘボウの演奏のようだったが、今日は金管にちょっとキズがあったり、途中テンポが早すぎてカオスになったりしてる部分があった。

 

あと、ショスタコと共通なのが、これだけ若い指揮者なのに意外に音をいじらないのだな、、と思った。ドゥダメルとかネルソンスはいじっていじってグワングワン言わせて音の流れが見えるような緩急をつけていたが、彼は変にいじらず素のままでオケに音を出させているのが素晴らしいと思った。そして、極東アジアのオケにこのような厚みのある音を出させる技術よ。

 

とある方のツイッターで、笑顔でタコやらマラを云々とあり、私もそれはタコの時に思った。

すごい笑顔でレニングラード振ってんなーと思ったが、世代も違うし飢餓なんか体験したことあるわけないし、あれだけの音を出すのであれば別に笑顔で振ってもいいんじゃないかなと。あの笑顔はオケに「思い通りの音を出してくれてありがとう」の笑顔なんじゃないかな。

 

本日はドゥダメルの時と同じく、第2楽章と第3楽章が逆のパターンだった。

また、私の席からハンマーは見れず残念だったが、2回だったらしい。

 

あと何より驚いたのが、マケラはマラ6を振るのが今回はじめてらしい。矢部さんのツイートで知った。

すご!初めてでここまで完成されちゃうのか。本当にすごいなぁ。。。

 

20代にしてすでにビッグネームとなってしまったマケラ、今後、日本のオケを降ってくれるかはわからないが、今回の都響との演奏は宝物だったなと思う。

この二日間の重量級の演目、鳴り止まぬ拍手、オケのみなさんの笑顔、、このマケラ&都響の二日間は、今年1番の演奏会だったんじゃないかな。まだあと半年あるけど、これ以上はない気がする。