2022年4月5日(火)国立科学博物館 地球館2階常設展示室
モーツァルト:
クラリネット五重奏曲 変ロ長調《断章》K.Anh.91(516c)
クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
ショスタコーヴィチ: 弦楽四重奏曲第2番 イ長調 op.68
【アンコール】
シューマン:夕べの歌
ボロディン:スペイン風セレナーデ
ヴァイオリン:大林修子、大宮臨太郎
ヴィオラ:坂口弦太郎
チェロ:山内俊輔
クラリネット:伊藤 圭
4回目の東京春祭。
10日の間に4回も上野に行ったことになる。自分のショスタコ狂いも困ったもんだ。
今日はもう桜もだいぶ散っていた。
本当はローエングリンも予定していたが、どうしてもオペラを聞く気になれずパス。演劇がとても苦手な自分にとってオペラは、挙句ワーグナーのような長い演目はよほど精神状態が安定していないと無理だった。
今月、トゥーランドットと魔笛は行く予定だが、前者が演奏会形式なので助かる。。。
東京春祭のユニークな部分で博物館等で聞く回があるが、今回初めて行ってきた。
今日は科博で、まさかの地球館w 本館だと吹き抜けだし意外に演奏スペースがないのだろうか? エントランスじゃだめなのか?
地球館の展示スペースに無理くり椅子を置いて、なんだこりゃと思ったw ステージもないので演奏者も見えづらいし、、、なんなんだろ。文化の括りにしてはかなり強引だ(笑)
帰りに科博の無料チケットももらったのでまあいいとする。
今日は非常〜〜に楽器の音色が綺麗だと終始思っていた。N響はいい楽器使ってんだろうな。
みなさん素晴らしい音色だが、特にヴィオラとチェロが素晴らしい。タコの第4楽章のソロでは、いままで聞いてきたヴィオラの中で最も美しいのではないかと思った。
タコは、第1楽章はもっと壮絶に狂って欲しいと思ったのが本音。ヴァイオリンがちょっと美しく弾きすぎた気がする。第1楽章においてはクァルテット・エクセルシオの方が断然良かった気がする。迫力勝ち。
いやはや、しかし、大林さん、大宮さん、死ぬほどうまいなぁ。死ぬほどうまい。N響の底力を見せつけられた気がした。しつこいようだが、音色もすごいし。
第3楽章は文字通り、めちゃくちゃ興奮した。が、もっと乱暴でもいいと思った。
あまり美しいと曲自体の迫力が損なわれる気がする。
なんだかんだ、ショスタコはやっぱり興奮する。たまらん。第1楽章はちょっと上品だったような気もするが、終わりに進むにつれアドレナリンが放出されていくのがわかった(笑)
前半のモツも素晴らしかった。伊藤さんの演奏も素晴らしく、弦のみなさんの信じられないほどの美音にうっとりした。
アンコールが面白かった。聞いたことないなぁ。ネットでもなかなか出てこなかった。
なんともおしゃれな曲。ボロディンだったとは驚きだ。