2019年3月25日(月)サントリーホール
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 K.219 「トルコ風」
ショスタコーヴィチ:交響曲 第4番 ハ短調 op.43
【アンコール】
プロコフィエフ:無伴奏ヴァイオリンソナタ ニ長調作品115第二楽章より
指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ
ヴァイオリン:ヴェロニカ・エーベルレ
ぐぉぉおおおお〜〜〜〜っ!
今日もウルバンスキのタコ4は最強だった!
土曜は興奮しすぎて前半を書くのを忘れてしまったので、今日は書こう。
まず、土曜のカルッツは自席が2階の最も奥、せり出た屋根の真下。にも関わらず、音はそんなに悪くなかった。かなり遠かったけれど。
今日はいつもの自分の好きな席。会員ではないので、この席を取るのは毎回苦労する。
今日は眺めも良かったな。
前半のモーツァルトと後半のショスタコーヴィチのオケ編成のギャップも萌えどころだった。敢えてこういう曲を選んでいるのかな?
さらに、前半後半のウルバンスキの指揮と顔の違い。ナンバーワンホストから「ミンボーの女」の中尾彬のような変化だった。
モツは、非常にしなやかなオケとエーベルレの音色が天国だった。
ウルバンスキの指揮姿の美しいこと。若い指揮者はこういう手付きをする人が多い。しなやかでなめらかに曲線を描く。
うっとり聞いていだが、だんだんエーベルレの抑揚が鼻につくようになってきた。
さらにクセも結構あり音も強め、自分の色を出してくるのはいいがその音は出なかったりと、これはまあ土曜も一緒だ。
音色は楽器がいいのもあるが、とても美しい。たまにうるさい。
アンコールはプロコ。
なんで2楽章なんだろう?
この曲はあまりプロコっぽくないので、私的には交響曲第1番のような印象。
背が高くスラッとして、遠目だと見た目が一瞬ジャニーヌ・ヤンセンに見えた。
後半のタコ4。
初っ端のあの劈き音を聞くと自ずと姿勢を正してしまう。ここからはノンストップ。
ホルンは土曜に引き続き残念だが、荒々しいオケの音は完全に自分好み。
ウルバンスキ、若いのに変に洗練した音ではなく、ゴリゴリの土臭いロシア音を爆裂してくれた。
これよ、これ。若い指揮者で心配するのは洗練されたショスタコ。
今日のショスタコは完全に当時のショスタコだった!!!!!
サントリーホールの爆演は残響もあってかなりカオス的。カルッツの方がクリアな音だった。
音量は今まで聞いた中でナンバー2の爆音。
(ラザレフ&日フィルのスキタイ組曲は不動の1位だ)
それにしても、ウルバンスキの七変化は見応えあったなあ。
指揮棒を縦に振り下ろした瞬間のスネアとティンパニの引き締まった音はめちゃくちゃかっこよかった。
いやあ、この曲、本当に丸一日聞いてても全く飽きない超傑作だが、本日の演奏もあまりのスピード感、迫力で40分くらいに感じた。
ポーランドの若い指揮者が日本人のオケとここまでリアリズムに徹した演奏を完成させたのは脱帽。
むちゃくちゃ興奮した。
心から、ブラボー!!!