ヤンソンス バイエルン放送響 シャハム 火の鳥 | クラシックコンサート鑑賞日記

クラシックコンサート鑑賞日記

コンサートの余韻を楽しむブログ

2016年11月28日(月) サントリーホール

 

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

ストラヴィンスキー:火の鳥

アンコール
クライスラー:美しきロスマリン(ヴァイオリン・アンコール) 
グリーグ:過ぎにし春 
エルガー:野生の熊たち
 

指揮:マリス・ヤンソンス

ヴァイオリン:ギル・シャハム

演奏:バイエルン放送交響楽団

 

 

生ヤンソンス!!

特筆すべきは、私にしては珍しくヴァイオリンのシャハム。(珍しくというのは、普段ベートーヴェン苦手なのに……という意味です)

というのも、今まで聴いたヴァイオリンの中で1番美しかったのです。

 

本日の席は、サントリーホールでははじめての2階のうんと後ろ。

演奏者がだいぶ小さく見えた。

でも、この席でもオケもヴァイオリンも鮮明に響いていた!とっても美しく!

逆にうんと後ろの方がヴァイオリンって響くのかしらと思ったほど。

 

シャハムのヴァイオリンの音、演奏!

きんれ〜〜〜〜!!!(※綺麗を興奮して言っております)

すっごい綺麗!美しい!これは、間違いなく人生史上1位だ。こんな綺麗な音はじめてだ。

 

……帰宅後、すぐにシャハムを調べる。

なんと!

私の耳も肥えたもんだ。あのヴァイオリン、ストラディバリウス!しかも300年以上前のものだ。

 

私はピアノは習っていたが、ヴァイオリンは知らず、興味があるといえば、やはりピアノ。そんな私ですらこれはすごいと思ったのだから、ヴァイオリン奏者や習ったことがある人は、無茶苦茶感動したのではないか?

また演奏が本当に、世界一か?というほど美しかった。

品があって、本当に300年前のあのすごい服を着た人たちが浮かぶほど、リアリティの中にほどよく甘かったりピンと張り詰めた旋律が踊るように……とか自分で酔ってしまいそうだ(笑)

 

アンコールのクライスラーは嬉しすぎて楽しすぎて、ちょっとウルウル。

オケのみなさんとアンコールだったものだから、もう〜〜〜ぐすんぐすん。今月何回ウルウルすればいいのやら(笑)

 

本題の火の鳥。

最後まで、ラストまでは迫力あり、細かな描写の美しさもあり、でもなんとなく物足りなく……、そしてラスト……、ラストは完全に私好みではなかった(T_T)

 

とてもキレのある演奏で、よかったんだけど、今回のラストは、ちょっとキレ過ぎた。

好みによるものだと思う。

 

さて、アンコール、とてもよかった!

グリーグもエルガーも知らない曲だったけど、特にエルガーがテンポが早くとても気に入った。

 

ヤンソンス、始終ニコニコしていて、幸せオーラが出ていた。ソヒエフもそうだけど、ニコニコしてる人って見ているだけでこっちも幸せになるなぁ。

しかも、あれだけの巨匠がニコニコっていうのは嬉しいなぁ。

 

ラデツキー行進曲ばりに手拍子で観客を一つにしてみたり、コケたあと、笑顔でガッツポーズして爆笑をとったり、なぁ〜んだか幸せな気分になった。

今年の正月はもちろんヤンソンスの演奏をTVで見ていた。

ご本人が目の前にいるという幸せはこの上ない!!!

 

そして、あと1ヶ月ちょっとでドゥダメルか!こちらも楽しみ〜〜〜!!

(ニューイヤーのTVね)