建築のたび vol.63_3 待庵 / 茶室その1 | 建築のたびblog +.+mokonote+.+

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~建築のたびと日々のできごとを写真とともに綴ります~

建築のたびを写真とともに綴るmokonote/モコノート


簡素で荒い仕上げを“美”に昇華させる。。

  利休の際どい“挑戦”がひしひしと伝ってきます



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【にじり口】

 踏み石は小ぶりなもの


 竹の壁留の下は、床下換気孔になっています


☆ここから先は、撮影禁止☆

 独り“張りつめた緊張感”を得ながら、

   無言の観察に没頭します



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 ~妙喜庵リーフレットより抜粋~ ※右下方に、にじり口



 茶室の広さは二畳

 ※床の間・次の間・勝手の間を合せると、約四畳半



 亭主一畳に客一畳

  “一期一会”も真剣勝負


【床(とこ)

 にじり口から真正面に見えるのが床


 掛物の文字は、「妙喜」


 床の奥の壁の入隅は、

   アールをつけて塗りまわした“室床(むろどこ)”仕上げ


 床の掛物、花、花入がより一層ひきたてられます


 床柱は、細い杉丸太の皮を少し残した荒削りのもの

   床框の桐は、どっしりとした、鈍い艶を放つ立派な材

     (とこ)の床(ゆか)は畳敷き


【壁の仕上げ】

 わらすさ入りの荒壁


 点前座隅炉(3)の角の壁も“室床”仕上げ


 “室床の効果は、

   壁の入隅の存在を消し、客の心を隅炉に集中させます



3隅炉:畳の隅に炉が切ってある


+.+つづく+.+


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