建築のたびを写真とともに綴るmokonote/モコノート
簡素で荒い仕上げを“美”に昇華させる。。
利休の際どい“挑戦”がひしひしと伝ってきます
【にじり口】
踏み石は小ぶりなもの
竹の壁留の下は、床下換気孔になっています
☆ここから先は、撮影禁止☆
独り“張りつめた緊張感”を得ながら、
無言の観察に没頭します
~妙喜庵リーフレットより抜粋~ ※右下方に、にじり口
茶室の広さは二畳
※床の間・次の間・勝手の間を合せると、約四畳半
亭主一畳に客一畳
“一期一会”も真剣勝負
【床(とこ)】
にじり口から真正面に見えるのが床
掛物の文字は、「妙喜」
床の奥の壁の入隅は、
アールをつけて塗りまわした“室床(むろどこ)”仕上げ
床の掛物、花、花入がより一層ひきたてられます
床柱は、細い杉丸太の皮を少し残した荒削りのもの
床框の桐は、どっしりとした、鈍い艶を放つ立派な材
床(とこ)の床(ゆか)は畳敷き
【壁の仕上げ】
わらすさ入りの荒壁
点前座隅炉(★3)の角の壁も“室床”仕上げ
“室床”の効果は、
壁の入隅の存在を消し、客の心を隅炉に集中させます
★3隅炉:畳の隅に炉が切ってある
+.+つづく+.+
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