建築のたびを写真とともに綴るmokonote/モコノート
【西面の露地】※こけら葺き、切妻屋根の軒の出は浅め
妙喜庵書院「対月庵」から『待庵』へ向かう露地の風景
自然石で組まれた延段は、例えば桂離宮にみる延段より、
石と石の間隔が少々ラフな感じ
真・行・草でいう“草”の延段
【塵穴(ちりあな)】
露地を左に曲がるところにあります
茶室に入る前、
招かれた客人はこの穴に汚れ物を捨て、
亭主はその上から落ち葉をかけたと云われています
【南面の露地】※西面と打って変わり、土間庇の出は深め
利休が歩いた跡に石を置いたとされる飛び石は、
残念ながらすのこで覆われており、歩くことは叶わず
【つくばい】
利休好み、
秀吉命名「芝山」と称するつくばい(★2)も結界のひとつ
茶室に入る前、
ここでまたさらに、世俗の穢れを断ちます
一にも二にも“清浄”であることが求められ、
緊張が高まりますね
★2つくばい:つくばって使う手水鉢
+.+つづく+.+
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