建築のたび vol.63_1 待庵 / 妙喜庵と待庵のこと | 建築のたびblog +.+mokonote+.+

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~建築のたびと日々のできごとを写真とともに綴ります~

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日本最古の茶室建築にして、

  千利休唯一の遺構『待庵』


数寄屋建築の原点として、

  新たな茶室様式が日本の建築史に刻まれました



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国宝 豊興山妙喜庵 茶室『待庵』

■羽柴秀吉設計、千利休監修

■日本、京都府乙訓郡大山崎町、「天下分け目の天王山」山崎合戦のまち



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JR「山崎駅」降りてすぐ~

ほんと、すぐです!

  最も利便性の高い「国宝」ではないでしょうか

  ※尚、見えているのは「妙喜庵」(『待庵』はうまいこと見えません)


では、少し歴史を踏まえながら。。時は天王山の合戦


“羽柴秀吉”は、

  “明智光秀”を討つべく姫路から都に向け軍を進め、

     山崎に構えた豊太閤陣営に“千利休”を招きます


そして二畳の茶室をつくらせ、

  利休は、秀吉に茶を点て労をねぎらったと云います

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まさに、「陣中見舞い」ですね


その後解体され、

  妙喜庵に移築された千利休の茗席が、現在の茶室『待庵』になります

  1610


さて、目指す『待庵』は、

  妙喜庵書院「対月庵」を経由しアプローチします



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妙喜庵書院「対月庵」】

 猿頬(さるぼお)天井と、

   珍しい形の欄間は竹節欄間



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【千家大桐】※茶人好みの桐文様

 妙喜庵書院「対月庵」の襖の紙は、

   キラ/雲母(うんも)の入った『唐長』さん(1)の唐紙とか‥


 蝋燭の灯りだけで過ごしていた古の夜、

   この紋様が微かに発光し、明るさを補っていたのですね


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+.+つづく+.+


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