建築のたびを写真とともに綴るmokonote/モコノート
日本最古の茶室建築にして、
千利休唯一の遺構『待庵』
数寄屋建築の原点として、
新たな茶室様式が日本の建築史に刻まれました
■国宝 豊興山妙喜庵 茶室『待庵』
■羽柴秀吉設計、千利休監修
■日本、京都府乙訓郡大山崎町、「天下分け目の天王山」山崎合戦のまち
~JR「山崎駅」降りてすぐ~
ほんと、すぐです!
最も利便性の高い「国宝」ではないでしょうか
※尚、見えているのは「妙喜庵」(『待庵』はうまいこと見えません)
では、少し歴史を踏まえながら。。時は天王山の合戦
“羽柴秀吉”は、
“明智光秀”を討つべく姫路から都に向け軍を進め、
山崎に構えた豊太閤陣営に“千利休”を招きます
そして二畳の茶室をつくらせ、
利休は、秀吉に茶を点て労をねぎらったと云います
※1582年
まさに、「陣中見舞い」ですね
その後解体され、
妙喜庵に移築された千利休の茗席が、現在の茶室『待庵』になります
※1610年
さて、目指す『待庵』は、
妙喜庵書院「対月庵」を経由しアプローチします
【妙喜庵書院「対月庵」】
猿頬(さるぼお)天井と、
珍しい形の欄間は竹節欄間
【千家大桐】※茶人好みの桐文様
妙喜庵書院「対月庵」の襖の紙は、
キラ/雲母(うんも)の入った『唐長』さん(★1)の唐紙とか‥
蝋燭の灯りだけで過ごしていた古の夜、
この紋様が微かに発光し、明るさを補っていたのですね
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