建築のたび vol.56 ビュンドナー美術館の連絡通路 | 建築のたびblog +.+mokonote+.+

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建築のたびを写真とともに綴るmokonote/モコノート


現在、共に美術館として公開されている、

 1876年に建てられたネオルネッサンス様式のヴィラと、

  1940年代に建てられた旧自然史博物館とをつなぐ『連絡通路(ブリッジ)』



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■『Bündner Kunstmuseum/ビュンドナー美術館の連絡通路』 ※外観のみ

Peter Zumthor/ペーター・ツムトア(ピーター・ズントー)設計

■スイス、グラウビュンデン州クール、アルプス山脈に囲まれたスイス最古の街のひとつ

     SBBChur/クール駅から徒歩5分、Bahnhofstrasse/バーンホッフ通り沿い~



写真右側のヴィラが、

 エジプトのオリエンタルな影響を受けたデザインであることから、

  これに呼応する様、意図的にデザインされたというブリッジ


一説によると、

 その“意図的なデザイン”が

   “日本的な要素を取り入れたデザイン”だとか‥



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日本的”かどうかはさておき、

  このブリッジは木造


 材はスチール色で鉄骨造にも見えますが、

  グレーに塗装された木で構成されています


 細い支柱と格子使いによる設計手法は、

  ツムトア木造建築の真骨頂



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ブリッジは、

 展示空間を移動する ~ひととき~ のためのものですが、


“格子を通して降り注ぐ陽光”と“格子による陰影”の反復に触れ、

  鑑賞疲れをほぐすシーンを想像することができますね


地産地消推進のツムトアさん、

 やはり地元の木を使ったのかなぁ~


グレーでクールな意匠です stripe+.