建築のたびを写真とともに綴るmokonote/モコノート
現在、共に美術館として公開されている、
1876年に建てられたネオルネッサンス様式のヴィラと、
1940年代に建てられた旧自然史博物館とをつなぐ『連絡通路(ブリッジ)』
■『Bündner Kunstmuseum/ビュンドナー美術館の連絡通路』 ※外観のみ
■Peter Zumthor/ペーター・ツムトア(ピーター・ズントー)設計
■スイス、グラウビュンデン州クール、アルプス山脈に囲まれたスイス最古の街のひとつ
~SBB・Chur/クール駅から徒歩5分、Bahnhofstrasse/バーンホッフ通り沿い~
写真右側のヴィラが、
エジプトのオリエンタルな影響を受けたデザインであることから、
これに呼応する様、意図的にデザインされたというブリッジ
一説によると、
その“意図的なデザイン”が
“日本的な要素を取り入れたデザイン”だとか‥
“日本的”かどうかはさておき、
このブリッジは木造
材はスチール色で鉄骨造にも見えますが、
グレーに塗装された木で構成されています
細い支柱と格子使いによる設計手法は、
ツムトア木造建築の真骨頂
ブリッジは、
展示空間を移動する ~ひととき~ のためのものですが、
“格子を通して降り注ぐ陽光”と“格子による陰影”の反復に触れ、
鑑賞疲れをほぐすシーンを想像することができますね
地産地消推進のツムトアさん、
やはり地元の木を使ったのかなぁ~
グレーでクールな意匠です