建築のたび vol.40_1 新・土浦亀城邸 | 建築のたびblog +.+mokonote+.+

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~建築のたびと日々のできごとを写真とともに綴ります~

建築のたびを写真とともに綴るmokonote/モコノート


昭和の初期、

 日本人の生活スタイルが大きく変わるとき、

  実験住宅として建てられた建築家自邸


モダニズムの黎明を迎え、

 師(1)の影響を受けながらも、

  木造にこだわった建築家の試行錯誤が詰まっています


1:フランク・ロイド・ライトに師事



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■『新・土浦亀城邸(2)

 □ 築:1935/昭和10

 □ 東京都指定有形文化財

 □ DOCOMOMO Japan


2:現在も住宅として機能している為、原則非公開の建物です


■設計:土浦亀城

 □ 1897-1996(明治30-平成8)

■日本、東京都品川区上大崎、

    閑静な住宅街のなか“長者丸”と呼ばれる一画に建つ



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【南側外観 1~前面道路から~

 テラス窓上部の大きな庇や小庇の水平ライン、

  玄関上の庇を兼ねたバルコニーなどが、白い箱に取り付く

   まさしく“初期モダニズム”住宅!


 この住宅で注目すべきは、

 “初期モダニズム”のスタイルを鉄筋コンクリート造ではなく、

   木造で実現しようとした点です



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【“東京都指定有形文化財”】

 日本の住宅建築史上、ひとつの分岐点とされる所以です


 また、これに伴う《技術面の改良》や《ローコスト化》への挑戦、

  つまり《工業化》を追求した姿勢・思想は、

  “インターナショナルスタイル(3)”として括られる様です


3:《木造の構造美》を追求した“木造モダニズム”と対をなす


+.+つづく+.+


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