建築のたび vol.33_4 修学院離宮 | 建築のたびblog +.+mokonote+.+

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~建築のたびと日々のできごとを写真とともに綴ります~

建築のたびを写真とともに綴るmokonote/モコノート


比叡山を仰ぎ、

  京都の街を眼下に従えるロケーションで繰り広げられた、

   『修学院離宮』の造営


クライマックスとなる上離宮は、

  秀逸な景観と見どころが凝縮しています



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【上離宮 窮邃亭(きゅうすいてい)

 十八畳とひと間(=水屋)の、

   シンプルな造りの御茶屋


 扁額の“窮”と“邃”(2)の文字が刻まれた八角形の板の重なるところには、

   水引(あわび)を結んだ意匠があしらってあります

     文字は、上皇宸筆によるもの


2:窮邃とは、静寂で奥深い意で、“幽”に通じる言葉



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【上離宮 窮邃亭の蔀戸(しとみど)

 一枚板のお肘寄せ前の蔀戸は、

   外に突き上げれば自然と目線が下に向けられ、

     浴龍池への眺めを促します



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【上離宮 窮邃亭の引戸】

 引戸の装飾ですが、

   引き手を兼ねているのでしょう


“用”兼“美”


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【浴龍池 御舟着】

“御舟遊び”発着場の跡


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 ランドスケープ・プランナー/後水尾上皇による、

  “自然”をテーマとした理想郷『修学院離宮』


 悠久の時を経て、

   今もなお守られ体験出来ることは、ありがたいことです!



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~下離宮 壽月観の東裏門より~


+.+Fin+.+