建築のたびを写真とともに綴るmokonote/モコノート
比叡山を仰ぎ、
京都の街を眼下に従えるロケーションで繰り広げられた、
『修学院離宮』の造営
クライマックスとなる上離宮は、
秀逸な景観と見どころが凝縮しています
【上離宮 窮邃亭(きゅうすいてい)】
十八畳とひと間(=水屋)の、
シンプルな造りの御茶屋
扁額の“窮”と“邃”(★2)の文字が刻まれた八角形の板の重なるところには、
水引(あわび)を結んだ意匠があしらってあります
文字は、上皇宸筆によるもの
★2:窮邃とは、静寂で奥深い意で、“幽”に通じる言葉
【上離宮 窮邃亭の蔀戸(しとみど)】
一枚板のお肘寄せ前の蔀戸は、
外に突き上げれば自然と目線が下に向けられ、
浴龍池への眺めを促します
【上離宮 窮邃亭の引戸】
引戸の装飾ですが、
引き手を兼ねているのでしょう
“用”兼“美”
【浴龍池 御舟着】
“御舟遊び”発着場の跡
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ランドスケープ・プランナー/後水尾上皇による、
“自然”をテーマとした理想郷『修学院離宮』
悠久の時を経て、
今もなお守られ体験出来ることは、ありがたいことです!
~下離宮 壽月観の東裏門より~
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