昭和五十四年から三カ年をかけ、
和風堂の再建と、これに伴う外路地や茶室「遠鐘」の復元がなされ、
平成十五年より五カ年の年月をかけ、
『上田宗箇(★1)』が広島城内に造営した上田家上屋敷を参考に
大改修(★2)がなされました
★1
豊臣秀吉側近の大名であり、
千利休や古田織部など当代随一の茶人と親交のあった“武将茶人”
★2
書院・鎖の間・次の間・廊橋・書院庭園・路地を含めた全面的な再現
この再現を記念し、
平成二十一年より三年間に限り『上田流和風堂の特別公開』が実施された訳です
そして、その最終年次の平成二十三年度春、
縁あって入堂の機会をゲット!
■テーマ:古典と創作の融合「創意に沸いた桃山時代の慶長茶の湯展」 ※写真撮影、制限あり
■広島市西区古江東町、『上田流和風堂』
【長屋門】
きものの先生とお連れの方々
【中潜り】
この反対側に“内腰掛”があり、
奥の飛び石のひとつには“結界(★3)”の石が見えます
★3
暗黙のルールを視覚化した仕掛け
「これより先、入るべからず」
【「遠鐘」前手水鉢(立蹲)】:宗箇創作
刀を腰に挿したまま、立って手を清めることが出来る《武士仕様》
四畳台目の茶室【遠鐘】
採光の為の撥ね上げ屋根には、植物が自生しています