建築のたびを写真とともに綴るmokonote/モコノート
【掬月亭】~楓岸を少し過ぎた辺りから撮影~
寄棟(よせむね)を成し、
むくりの無いシャープなラインの屋根は、
途中切り替えのある二段構えのこけら葺き
ところで、『掬月亭』は終日雨戸が閉め切られているわけではありません
128枚ある(※2)といわれるこの雨戸、
毎日、朝な夕なにすべての雨戸が開け閉めされています
※2 中村好文=著書「意中の建築/下巻」より
さらに、興味深いところは、
これらの雨戸が敷居から外されることなく、
縁側のコーナーをも滑って開閉されていく様子でしょう
敷居・鴨居のコーナー部外側に立てられた丸棒を支えに、
雨戸はいったんここで半分行き過ぎ、戸巾の中央あたりを軸に90°回転し、
方向転換するという仕掛け