御歳80を迎えられ、
すっかり白髪になられた磯崎新氏
私が学生時代、
既に日本の建築界をリードされていた大家です
・「科学的決定および政治的決定」がなされ
「たまたま広島が原爆投下のターゲットになった」こと
・マルグリッド・デュラス監督の映画『ヒロシマ・モナムール(1959年)』の
「ヒロシマで、あなたは何もみていない」というセリフ
・政治学者ジョン・ダワーの著書『敗北を抱きしめて(1999年)』の
「負けたとき、死者に何と言えばいいのか?」という一節
‥等々を引き合いに出され、
すべては書ききれませんが、世代を問わずとても内容の濃い講演でした
そしてやはり、ヒロシマにゆかりのある彫刻家イサム・ノグチの話にも至りました
日本人を父に持ち、アメリカ人を母に持ち、
混血であるが故に戦後当時広島市議会に拒否された、
イサム・ノグチの『広島慰霊碑/ヒロシマ・セノターフ』案
建築家//磯崎氏は、
これをイサム・ノグチの遺志とし、市民球場跡地への設置を構想され‥、
広島市長//松井氏はこれを受け、
「市民のなりわいの場とするか、
鎮魂・祈りの場とするか、模索している」と心中を語られ‥、
シンポジウムは幕を下ろしました