2013年5月クローバー


 術後、胸に水がたまり、左手をカバーしながらの生活が続く。

退院時に、腕のむくみを予防するために、いくつかの簡単な体操をするように言われていた。

全ポーズ最初から出来た私は、何日かは全ポーズ真面目にやっていたが、その後胸の痛みもあったりで就寝前の布団上で出来る数ポーズだけをするようになっていた。

胸の水は、外来で抜いてもらったばかりだったがすぐに溜まり、5/10(術後8日目)が一番ピークだった。

次の外来は5/20だったが、パンパンに張って痛かったのでそこまで待てる自信がなく、また水を抜いてもらおうと外来を予約した。

でもその予約を入れた日を境に、少し楽になってきた。ひいてきたのかも?と思ったが、せっかく予約を入れたので行ってみることにした。


5月13日(術後11日目)クローバー


 外来へ。

先生に「胸が張って痛くて外来入れてもらいましたけど、ピークは過ぎたような気がします」

と胸を見せる。それでも全体的に腫れて、切除部分は固いくらい。

先生は今日は抜かないでおこうという判断。

手を挙げて、可動域を調べる。さっと左手が真上に上がったので「おっ上等」って褒められる。

先生から「病理検査の結果が出てるよ」と言われる。

手術で採った腫瘍の病理検査を20日に聞く予定だったが、すでに出ていた。


クリップ病理検査結果


*浸潤性小葉がん

*大きさ 1.5×0.8cm

*脈管侵襲 

  リンパ管 0 (←0~3のうち 0はナシという事 リンパ管にガン細胞が流れている可能性は低い)

  血管   0 (上と同じ 血管にガン細胞が流れている可能性は低い )

*リンパ節転移 0/1 (1個中ゼロ個)

*核異型度 1 (←1~3のうち ガンの顔つき、再発しやすさ 1は再発しにくい 3は再発しやすい)

*断端  陰性 (切除部分の断片にガン細胞があるかどうか)


ガンを告知された日の画像上では、1.1×0.6cmと言われていたので、「もうちょっと大きかったんだ」と思った。

もしくは、それから1か月半ほど経ったので大きくなった?

増殖率は低いタイプだから、やっぱり画像上と顕微鏡レベルの違いかな?

いずれにしても、腫瘍2cm以下のステージ1の範囲だった。

先生から「やはりルミナルAというタイプの治療なので、このままホルモン治療と放射線治療と続けます」

と改めて言われる。

病理検査の結果次第では、抗がん剤が加わったり治療法が変わることもあるらしいのだが、私の場合はそのままでよかった。

先生から「もうねぇ。そーんなにひどく病気の事気にしなくても大丈夫かも。」と言われた。

ちょっと嬉しかった。

きっと今回の腫瘍はそういうタイプだったからであって、また新たに別にできたガンは違う性格の事もある。今回に限っては大丈夫かもしれないが、新たに見つかる怖さはぬぐえなかった。

20日に聞くはずの結果を今日聞いたので、20日は来た方がいいのか聞いてみる。

「様子を見て決めて。大丈夫だったら来なくてもいいよ。気が向いたら来てもいいし。」

それから、胸の水は少しずつ引いていき、日に日に軽くなっていった。


5月20日(術後18日目)クローバー


 胸の水はだいぶ引いてきていた。

けれど、陥没部分があらわになるほどひいてはいない。

一応、外来に行ってみようと出かけた。

触診を受け「今日は抜こう」と先生の判断。

へ?そんなつもりじゃなかったのにとビビる。

胸のしびれがあり、注射針をさしても今回も痛くなかった。

水を抜くとやはり切除部分がぽっこり凹む。

先生に「完全に水が引いたらこの状態になると思っていいんですか?」と聞いてみる。

「その可能性は高いと思う」

再手術となれば、どうなるのか聞いてみる。

日帰りで、麻酔は部分麻酔。同じ傷のところを再度切る。今度はドレーンをするが、胸の水が収まってきているので今度はさほど出ないと思う。と先生。

問題は、放射線治療をした後では再手術が出来ないという。

細胞がダメージを受けてくっつかないのかな?

放射線治療を受ける前に決めなければいけない。

その課題をもらって帰った。

この胸のままでいいのか?するなら今しかない。でもしたくな~いあせるしなかったら後悔するかな?

頭の中でぐるぐる。 

家族に胸を見せる。「もう1回切って、治したほうがいい?」

皆が口をそろえて「いーや。もういいでしょ。そのままで。気にならない。っていうか誰も見ない場所だし」「温泉に入る時は、タオルを肩にかけてかくしちゃえぃ」

実家の両親に電話で話しても、見た目だけの問題なら、もうしなくていいでしょ?という。 

一番大事な私の気持ち。やっぱりしない方向で考えてる。

次の外来、6月5日までに最終決定するつもりだ。