2013年4月3日クローバー

やっと来たこの日。MRI検査を受け、その結果をすぐ見ながら、治療の種類と順番が決まる日。待っていたような、来てほしくなかったような?
この日は、大事な話をするので、家族と来るように言われていた。夫も仕事を休んで、病院に同行。
MRI自体が初めてな私。
すごく音がうるさい...とか、狭い空間がいやで気分悪くて断念したとか(←姉)、色々聞いて不安汗
検査室へ。
はじめに造影剤を入れるための点滴のような針をさす。注射専門の看護婦さんが来たのに、珍しく少々手こずる。
検査台の胸のとこがあいていて、そこに胸を下にして万歳の格好で寝る。聞いていた通りギーとかブーとかガシャンガシャンとか工事現場のような音が始まる。でも思ってたより平気だった。それより30分間じっとしていなきゃいけないのと、その時鼻水が出ていた私は、うつぶせで下に向いて鼻が垂れるのをずっとすすっているのが大変だったあせる最後の5分は造影剤が入れられ、冷たいものが体に通っていく感じがなんともいえなかった。

検査室前で待っていた夫と、外科外来に移動。祈るような気持ちでロビーで待つ。少し待って、名前が呼ばれる。
診察室のドアを開けるなり、中の先生が「大丈夫そうですよ」と話し出した。撮りたての画像を見ながら、左胸の1つだけで転移はないと。
「よかった~しょぼん」泣きそうだったあせる
先生が「この前、渡した資料ある?」
今日持って来るように言われたA4綴りの資料を出した。
「あれ?この前言ってなかったね」
と言って、資料の中の検査結果を書く欄に数字を書き込み出した。
そう!前々回の針生検で、色々な事がわかっていたようで、それを全部知らされてなかった。前回、告知の時は、小葉がんって事とステージ1しか欄に記入されてなかった。告知の時はあえてあれこれ言わないようにする気遣いなのかな?
色々勉強した夫が「他の検査結果が出てるはず」と不思議がっていたので、「やっぱり出てたんだひらめき電球」と二人で顔を見合わせる。
この細かい項目がわかっていたら、つらかったこの2週間、少し楽に過ごせたかも?

クリップ検査結果

*浸潤性小葉がん 0.6×1.1cm
*ステージ1 (0~4の5段階)
*ホルモン感受性
ER(エストロゲン)→陽性
PgR(プロゲステロン)→陽性
*Hercep test(erbB2)→陰性
*増殖能(KI-67、MIB-1 index)→10%

「ルミナルAというタイプの治療になります。」
この時私、41歳。まず今後、子供を望む可能性があるかを聞かれた。「ないですっ!」と少々かぶりぎみで答えたので、夫が横で笑っていた。それ次第で治療法が変わるらしい。
先生からのお話は、まず手術は温存で部分的に採る手術で大丈夫だと思う。手術内容に関しては、また後日ゆっくり話しましょうとの事。術後に、もしかしたらまだ潜んでいるかもしれないガンや再発に備えて、補助療法は...
ホルモン感受性が両方+なので、ホルモン治療が効くタイプ。ホルモン治療をします。
増殖率も低めの大人しいガンなので、抗がん剤はなし。
放射線治療を合わせると、更に再発率が若干下がるので、この病院では合わせてする方針であるとの事。(近年しない方針の病院もあるらしい)

手術の時期をGW明けにするので、先にホルモン治療を今日から始める。
エストロゲンというホルモンをエサに大きくなろうとするガンなので、生理を止めて低エストロゲン状態にする薬を2年間。4週間に1度お腹に注射を打つ。
加えて、タモキシフェンという飲み薬を5年間。
これは、低エストロゲンとはいえ低量出るエストロゲンとガンとがくっつくのを邪魔する大事な薬。
このタモキシフェンは、若干子宮がんのリスクを上げるので、先に婦人科で検診を受けてから、服用を始めるとの事。なるべく早めに婦人科で受けてほしいと言われる。
今後も1年に1度は必ず、子宮体がんの検診を受けていくらしい。乳がんだけじゃなく、子宮がんの心配もしなくちゃいけないのね得意げ
夫が「5年後、薬を飲むのを止めると、ガンが元気になって再発したりしますか?」と聞く。
先生「いい質問。ご主人勉強してるね。そういう結果もここ10年位で色々わかってきてて、今アメリカは10年飲んだ方がいいって話も多い。日本の標準治療は5年だけど、場合によってはもう少し延びる可能性もある。この5年でまた変わるかもしれないしね」
先生、学会に出発する時間がせまってるとのこと。私が最後の診察だったので、焦りぎみ。
「ごめ~んあせる何か聞きたい事があればまた話すから、メモに書いてもいいし、来週ね。ごめんね。」と診察終了。
待合室に座り、夫が「よかった」とため息をつく。ガンが大人しいタイプでホッとしたようだった。私も抗がん剤の副作用がこわかったから...髪も抜けたり、つらそうな治療が待っているイメージがあったから、抗がん剤無しっていうのは正直、一番ホッとした所。実際はそれをしてる人がたくさんいるんだけど...あせる
2つの薬の副作用の説明が、後から薬剤師さんと別室であった。
どちらも更年期障害のような症状が出る場合があるとの事。
飲み忘れのないように!もし飲んだかどうかわからなくなったら、飲み過ぎるのはNGなので飲まないで!って念をおされる。
その後、早速お腹に注射をしに処置室へ。
おへその横の、自慢の?脂肪をしっかりつまみ、看護婦さんに「いい?ちょっと衝撃的だけど、いくよっ」
バシンっとまたバネの音と共に太い針が入り、一瞬で薬剤注入。早いなぁ~うまいなぁと感心する。
さほど痛くはなかった。お腹の脂肪から、ゆっくりとけて1カ月効くらしい。
その後、入院、手術日の説明を別室で受ける。
手術日は、GW明けなら4月下旬に決まるという事。入院の持ち物と必要書類の説明etc....
病院を出たのは、3時間半くらい経ってからだった。
帰りの車は、色んな人に色んな話をされたので、どっと疲れてグッタリ汗
でも比較的、最小限な治療で済みそうで、夫も私も安心した。
久しぶりにご飯の味を噛み締めながら、夫と遅いランチをとって帰った。












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