2013年3月18日クローバー


 いよいよ結果が出る日。

ガン?なわけないよね・・・大丈夫でしたって言われるよね・・・今日で心配する日もおさらばかな?

結果を聞く時、一緒に行きたいと言っていた夫。ずいぶん前から入っていた出張があって、行けない事に。大丈夫かなぁと心配してくれる。

「大丈夫よ。きっと。電話するからね携帯」そう言って、送り出した。

私はまたまた仕事のお休みをもらって病院へ。

仕事もまだ始めたばかりで、有給休暇はもらえてない時期。シフトも、前月に都合の悪い日を申告し、それ以外の日で組まれていて、変更がきかない。2週連続休みをもらって、申し訳なかった。


 病院へ。

外来の予約時間になっても、診察時間がおしていて、なかなか呼ばれない。

少し待って、名前が呼ばれ、診察室へ。心拍数、急上昇右上矢印

「この前の結果ね。3つは大丈夫だったけど、気になっていた左胸のしこりが良いものではありませんでした。ね、これから一緒に治療頑張りましょう?」

先生が穏やかに話す。決して、ガンって言葉は使わない。

(良いものではないって、ガンってことかぁ・・・ガーン!ベタでくだらなすぎるぅと冷静に自分につっこむ)

「初期のものだから、転移などは考えにくいけど、この小葉がんっていうのは反対の胸や他の臓器に遠隔転移することがあるから、MRIの検査しましょうね。」

先生が資料を出し、それにそって説明された。

「手術をすることは決定。おそらくホルモン治療、放射線治療もすることになると思う。抗がん剤はしなくていいかもしれないけど、検査してからね。これからガンのタイプを見て、治療法の組み合わせと順番を決めていくからね」

私は意外に冷静だった。ひとごとのように、冷静に考えられた。

「先生、仕事もあってこれからの見通しをたてたいのですが、治療っていうのはどういう感じで進みますか?」

「仕事?どんな仕事?」

「事務です。PC入力などの」

「続けようよ~。これから検査して色々決まるんだけど、手術は、部分摘になれば入院は4日間だから。全摘になっても1週間かな。問題はそのあとの放射線治療が通院で平日毎日5日×5週間なんだぁ。病院もなるべく都合に合わせるからね。そこが大丈夫なら続けようよ。」

入院4日間っていう短さにまずはビックリビックリマーク

でも放射線治療の25回通院は、正直、仕事しながらは時間的に厳しいと思った。仕事辞めなきゃなぁ・・・。

「先生・・・手術っていつ頃になりますか?G.W前ですか?」

「G.W予定ある?あるならG.W明けにしようか?楽しんでからにしよう。」

「予定ありますけど、キャンセルしても大丈夫です。早い方がいいですか?」

「いや、大丈夫だよ。せっかくだからキャンセルしないで。その前に出来る事もあるから」

恥ずかしくて先生に言えなかった私のG.Wの予定・・・東方神起のライブ汗激戦のチケットが取れ、長女と一緒に行くのを1月から楽しみにしていた。

でも命にかかわるならもちろんあきらめるつもりだけど・・・行っていいのかなガーン

(東方神起のコンサートを優先したばかりに、命を落とすことにはなっちゃいけないあせるでも行きたいなぁハートブレイク手術と東方神起を天秤にかけるなんて、周りの人から怒られるな汗

ガン告知の大変な時に、東方神起の事を思い出した私。その時の冷静さを物語っているでしょ?


MRIの予約が半月後に入った。

病院を後にし、すぐに夫に電話で報告した。

かなりショックを受けた様子。

旦那さんに相談したのは、娘たち(中2・小5)にどう伝えるか?って事。

胸にしこりがあって、検査をしに行ってることは知っている娘たちにどう言おうかと。

ガンって聞くと、お母さんが死んじゃうって思ったらかわいそうしょぼん

詳しく話さず、「ガンになりそうなものがあるから手術で採ることになった」という事にしようと決めた。

手術の時期についても旦那さんに相談してみた。

「先生がいいって言うならいいんじゃない?コンサート行きたいよね?」

でもこれからの検査の結果次第で決めようと話しました。

思いがけないガン告知。

家に帰って、ネットで調べる・・・。「小葉がん」

乳がん患者の9割近くの人がなる乳管がんとは違い、日本には数%しかいない小葉がん。他臓器に遠隔転移する特殊なガン。

日本では近年増加傾向にあるが、症例が少ない。

ネットにはいい事が書いてない。

急に涙がポロポロ。一人で声をあげて泣いた。こわい汗私、死ぬのかなぁ・・・あせる

私ってガンなんだ。少しずつ実感がわいてくる。

クリップ検査結果

浸潤性小葉がん

ステージ1 (0~4のうち)


術前検査

採血・採尿・胸のレントゲン・心電図・肺活量