朝、仕事に行く時、マサムネはまだ寝ている。
起こすのも申し訳ないので、寝顔見てから黙って出る。
今日は少し早く帰れそうだと言ってたので、夕食を作って待っていた。
でも、遅いな・・・まだかな。
「もう~おかず、冷めちゃうよ。」
眠くなってきた。
ソファーにごろん。
マサムネが帰ってきたような気配がするけど、眠くて眠くて起きられない。
「ただいま。ごめん、遅くなって。寝ちゃったか・・・」
頭をなでられたけど、寝てるふり。
ふわっと毛布がかけられる。
明日休みだし、このまま寝ててもいいかな・・・
明るい光が差し込んで、目が覚めた。
テーブルに置いてあったはずの食事は片付けられていた。
そしてマサムネもソファーに寝ていた。
マサムネが起きて
「おはよう。」
私も「おはよう」と返事する。
「なんで、マサムネまでここで寝てるの?」
「ひとりで寝るの、寂しいもん。」ってマサムネは言って
「筑前煮、美味しかったよ。帰ったら腹減ってて食べたんだけど、お前と一緒に食べたくてあとのおかず残しておいたから、朝ご飯に食べようか。」
マサムネは冷蔵庫からラップのかけられたおかずを運んできた。
「今日は久しぶりに早く起きちゃった。今日、休みだろ?どこか行く?」
「どこも行かなくていいから、ここで、一緒にいたい。」
「やっぱ、まだ眠いから、もう一回、ベッドに行って寝直す?」
「そうしようか」