朝、フライングをした。
線がほんのすこし、うっすらとだけ見えた。
BT5なら大喜びしてたんだろうな。

BT12。
あきらめよう。

正直に言って、クソみたいなこと言うと、ほんとうにクズだなと思うんだけど、もしこの妊娠がうまくいったとして障害児を産んでしまうんじゃないか。

うちは出生前診断に異常があったらぜったいに産まない。

娘をきょうだい児にはできないと思っている。
だから言うと本当は2人目の妊活はこわい。
産んでからしか分からない障害だなんてごまんとある。
わたしみたいな人は2人目をつくるべきじゃないんだと思う。そう思えた。
ほんとうは子どもはひとりで十分だと思ってる。
いまの3人の生活がすきだ。
心地いいとすら感じていて、もしここにもうひとりいたら? 全然想像できない。
でも娘のことを思うと、ふたりいた方がいいのかと思ったりする。
でもそれもエゴかな。

化学流産という形であっても、着床してくれたことは嬉しかった。
やっぱり産みたかったのかな。
まだ凍結胚がひとつ残っている。
次の周期は化学流産ということもあり、ドクターにもおやすみをすすめられた。
夫が4月生まれは仕事の都合上避けたいと言っていた。
5月生まれか、できれば6月生まれがありがたいと言っていた。
本当は今回の移植も夫ともめた。
夫は3月生まれ反対だった。
わたしがどうしてもと言って移植した。
夫はそれがわたしの強行突破に感じられて嫌だったらしい。

だから今回の化学流産はあかちゃんからのギフトだ。
わたしが4月生まれをあきらめられるように。
少しでも長くお腹の中にいて、6月よりの5月生まれになるように。

ありがとう、ごめんね。
あなたを産みたかったんだよ、ほんとうは。