Amazonアンリミテッドで高須院長の本を読みました。
別にこの方のファンとかでも何でもなかったんだけど、一時期、発禁になったとかで話題になっていて、それがキンドル版は普通に出ていたから、どんな内容なのかなーと野次馬根性で拝読。
そしたら、すごーく良かった。
差別用語が原因の発禁だったのですが、くだんの箇所も、特段気にならないというか、人を傷つけるような意図ではないように思いました。
西原理恵子さんのことも、よく知らなかったけど、絵柄はポップでシュールな漫画描くけど、すごく心に沁み入る言葉を綴るのね。(少し前にツイッターやFBでシェアされまくってた子育て漫画もすごく良かったね)
そんなお二人(恋人同士)のピュアで素敵なパートナーシップが伝わってきました。



本の趣旨は、ほとんど2人の関係が主だけど、実は個人的にすごく癒された一節がある。
高須院長は美容整形外科のひとということで、人の美醜について語るくだりがあるんだけど、
『ものすごいブス10人を、コンピュータで合成して10人の平均顔を作ると、すっごい美人になる
要するに平均化したのが「美人」で、そこからはみ出した突出した魅力があると「ブス」になる
……中略……
画一化された美しさのワナにはまることはないんです。規格外の美を受け入れることができた人が、本当は一番美しいんだと思う』
なんかこの文章をみて、あ、そうか、美人って要するに平均値、フツーなんだ! ってすごくホッとした。
自分が自分の美醜についてコンプレックスを感じるとき、それは、「平均値から外れてないか」「外れてると思われてないか」「指摘されないか」を気に病んでたんだなあと、思いました。
わたし、以前に自分の美醜についてブログを書いたことがあったのですが
自己肯定感の話に結びつけて、自分が美人だってことに決めた、みたいな話を書いたと思うのね。
でもこの時点では結構モヤモヤしてて(笑)
例えば、いくら私が自分のことを自分で美人だと思っても、石原さとみと並んだら、あきらかに石原さとみの方が美人(※平均値の意)じゃん、客観的に(笑)
でもね!! わかった。わかったよ私。
あ、石原さとみの方が確かに平均値(つまり共通認識での美人)には近い。それは事実かもしれない。
でもさ、私には私の美しさがある。
ほら、これなら客観とも無理なく調和が取れる。石原さとみと美人さを競うこともないんだ。(笑)



中学生のころ
私の顔がすごく平安美人ぽいと、クラスメイトにからかわれたことがある。
的なことを容赦無く言ってくる中学女子。すごく悲しかったなあ。でもその時は、悲しいってマジ主張する勇気がなくて、アハハそうかもしれないね、って笑ってごまかして、そして今でも根に持ってる(笑)
その時仲よかった友達が、そのあと、あんなこと言うなんてひどい!ってすごく怒ってくれたのが感動した。はーちゃん ちゃんと怒りなさいと、私が怒られたんだけどね




高須院長の本にも書いてあったけど、平均値の美しさは、時代によって移ろうもの。普遍的、本質のものでは、全然ないのね。
普遍的な美しさと、時代的な平均値の意味での美しさを混同するのは意味がないし、自分の規格外部を攻撃してブスブス思うのも、悲しいこと。そんとは規格外部が、自分の美しさなんだもん。(そもそも規格外っていうのを規定するのも平均値からなわけだから、意味のない議論)
私の中学のときの話は、人に言われて傷ついた感じになってるけど、実は、いちばんそう恐れていた、思っていたのは私だったから、傷ついただけなんだよな。
「私ブスかもしんない」
ということを常々思って恐れていたので、その不安を覆い隠すために、そんなこと気にしてないようなペルソナ(仮面)をつけていたの。仮面から涙出てたけどね。
でも、これで「ブスかもしんない」恐怖からはやっと本当の意味で卒業できるかな。
芸能人みたいな平均値的な美人も、美しい。やっぱり石原さとみは綺麗だ(笑)
でも、そこまで真ん中に執着しなくても、それぞれがそれぞれの形で美しいものね。



ちなみにこの話をよっちゃんにしましたら、あまりピンときてなかった。(笑)
いわゆる美人みたいな人より、はーちゃんの方がおまんじゅうみたいで好きだな。それに、べつに芸能人が綺麗だとかも思わない。
……10年前からずっとこういうこと言ってる。よっちゃんは、上で書いた平均値的な意味での美人には、昔からあまり関心がない。(だから、この話があまり入っていかないんだなと思う。)
でも、わたし、どうせ自分はブスだよといじけてたので、よっちゃんの言葉を素直に受け取れなかったんですよね。
おまんじゅうみたいで悪かったな、どうせお前も心の底ではわたしのことブスだと思ってんだろ と余計にいじけるという……。こんなに大事にされてるのに、自分より美しさ分かってんのに、「どうせブスだもん」という1人コント。思い込み、怖っ!

壮大なコントに10年間お付き合い頂きまして、ありがとうございます……。
平均値的な意味での美人、てやつに、私は興味があったんだろうなあ。(少なくともよっちゃんよりは 笑)
それ自体は悪くないけど、それを絶対的な評価基準(神みたいなもん)にして、平均値的な美人じゃないと愛されない、と誤解したのが、勘違いだったわけですね。
その自分の思い込みを握りしめて、愛されている事実を受け入れなかった。(対よっちゃんの話にすると壮大なのろけになるけど、パートナーだけにとどまらず、笑顔は老若男女いろんな人に褒められるんですよ、私)



自分のように、ブスコンプレックス(笑)がある方に、何か伝わるものがあればと思い、つらつら書いてみました。
すっかり話の脇になってしまったけど、高須院長の本、よかったら読んでみてください

ではまた
