私は、今のところ、子育てにあまり悩んでいない。いま、龍ちゃんは3歳10カ月です。
妊娠中は、産まれたら、子育てに悩むのだろうな、と思っていた。
お腹にいるときは
「出てきたら大変になるよ」
0歳で産まれてもずっと
「これからもっと大変になるよ…」
1歳過ぎたら
「イヤイヤ期は大変になるよ」
などと、言われ続けたけれど、そこまで大変になることは、なかった。
すごく発達が良かったかというと、まあそんなこともたぶんないし、イヤイヤ期がなかったわけじゃない。
今日だって、言うことはあまり聞かない。(笑)思い通りにいくわけじゃないので、イライラもします。でも悩んではいない。
なぜ悩んでないのか、といったら、それは私が人間的にできてるから、ということは断じてありません。これは謙遜とかじゃなくてマジで。
考え方のコツだと思っています。
カウンセリング(タロットリーディング)のおしごとでも、子育ての悩みの相談はおおいです。
0歳から中高生まで、いろんなバリエーションがありますが、そこで見つけた1つの共通点は、
◯ ゴール(理想・目標)が高すぎる/「普通はこう」みたいな謎の基準にこだわっている
というものです。
こうなってほしい、ああなってほしい、の、コントロール欲、とも言えるかな。
そのために、親自身が問題を作り出してしまうんですね。
たとえば……
好き嫌いとか。
子供が人参
を食べないとする。

食べない、という事実を前にして、
「好き嫌いはよくない。食べさせなければ」
とコントロールを考えると問題が発生します。
それに対して、
「好き嫌いはいいことではないにしても、まあしょうがないかな」
とコントロールを放棄すると、同じ事実を前にしても、問題が発生しません。
この「まあいいかな」力が、子育てに悩まない人の特徴かもしれませんね。いい意味でゴールが低い、ということ(笑)
子供が未就学で、他者との関わりが小さいうちは特に、これだけでずいぶん、世界が違って見えるはずです。
就学後も、「これぐらい出来てほしい」という外側の基準を破棄して、他の子との比較をやめて、その子だけをみれば、問題の大半は消失するはず。
もっと突っ込んだ話をすると、
「問題を作り出す」というのは
「いまの自分ではまだ不足だ」という、親自身の「現在」に対する自己否定感から来ています。
そこに向かって、色々なところから、否定の材料を引っ張ってきています。そう考えると、子育ての事案は、火事(悩み)の原因というよりは、悩みを焚きつけるための枝葉みたいなものです。
ここまで書いた話は、ザックリした話なので、その人によって、問題の構造は多少異なります。
でも、「問題の構造」とは言いましたが、全員共通のゴールは、「実は問題がないことに気がつくこと」です(笑)
コントロールを手放すのが怖いひとほど、だって、こうなんです ああなんです と、外側の世界がいかに大変か、いまの自分(子供)がいかに足りていないかを訴えるのですが…
その問題そのものにフォーカスしていても、あまり本質的な解決にならないのです。
自己否定が根源だからね。
子育てのテクニック(?)的なものを学び、コントロール力を強化することで、悩みを克服しようとする人もいますけど、それドツボにはまるから、ホントやめた方がいいと思う…。
コントロールできない私はダメ親だとか、自分は母性がナイとか言ってみたり、ますます自己否定の材料を自分で作るんです。あんたはどれだけMなのかと(笑)
子供は、そんな親御さんを助けるために、ますますコントロールを外れ、一見「問題」を提起するような状況を引き起こします。(無意識的に、ですけどね)
深いですね。
以上、「子育てに悩まない話」でした
