『人の役に立ちたい』というのは、人間の自然な欲求かもしれない。
でも、自分の無価値感がこの根っこにあると、少し話が違ってくる。
自分の価値がわからない、ない気がするから、人の役に立つことで、その無価値感を克服したい、紛らわしたい。
役に立つことで、私はここ(パートナーの隣、家族の中、職場、この世)にいていいんだ、と思いたい。
……といった具合に、無価値感、自己否定感が根っこにある場合に、『人の役に立つこと』をしようとすると
結局、いくら仕事とか、具体的なことをして役に立っても、満たされなくて、ボロボロになるんです。
潜在意識の根っこにある
『私はここにいる価値がない、生きている価値がない』
の思いが収穫されるような現実がどんどん起こってくるし、自分も無意識にそのように事実を解釈します。
うまくいかないし、感謝されないし、自分の思い、愛が無駄に流れて、心がからっぽになる…。
そういうモードにいると、何をしてもしなくても同じです。
無駄なんです。無益なんです。頑張っても報われないし、伝わらないんです。
なぜなら、自分に愛を送ってないから。
お前は何かをしないとここにいる価値がない、って自分に言い続けている。
だから、周りの人や状況に同じことを言われるのです。
やってることの無益さがわかった時の絶望はすごいですよ。でも、それって実は希望なんですよ。もうそれをやめていいんだから。
何をしてもしなくても、あなたはもともと価値があるんだから。
どうやったら、価値があるって思えるんですか。ってよく聞かれる。
私も正直わからない(爆)
知識とか方法じゃなくて、気づきなんだもん。
でもとりあえずこのカードなんかが出たら、それだけ今まで自分を粗末にしていたんだ、って気がつける。自分が泣いていたことに気がつけるんだよ。
まず自分の悲しみに気がつくことが、自分を愛する第一段階です。
そしたら次は、自分は何をしなくても大丈夫、って仮定して、そう振舞ってみる練習をしたらいいんじゃないかな。
(これ、慣れないと結構怖いよ 笑
ついつい人の役に立とうとする習慣を抜かないといけないから
)

ネガティヴなカードは、出てくると一瞬ギョッとします(笑)
でも
実はとても優しいカードなの。
このカードは、無益さという局面を教えてくれることで、心を救ってくれます。
人の役に立とうなんて、わざわざ思わなくてもいい。
そんなこと忘れるくらい、自然に生きているうちに、いつの間にか、お役に立ちます。
きっとそういうものです。