九曜社プロデュース
27時の天保山
34歳の売れないロックバンドのボーカルの話。

昔から付き合ってはいけないとされている3Bと呼ばれる職業。

付き合ってはいけない3Bとは、「美容師」「バーテンダー」「バンドマン」のこと。 それぞれの頭文字「B」を取って、3Bと呼ばれています。





どの職業もかっこいいイメージを持たれやすいですが、付き合うとなると苦労も多く、不安の多い恋になるといわれているのです。



バンドマンと付き合ってはいけないといわれる理由は、生活の不安定さです。

美容師やバーテンダーの場合、お店に就職すれば毎月一定の収入を得られるケースがほとんどでしょう。

しかしバンドマンの場合、特に駆け出しだと、バンド活動で安定した生活ができるほどの収入を得るのは難しいものです。

アルバイトなどをしながらバンド活動をしていたとしても、バンド活動自体にお金がかかるので、生活が苦しい人は少なくありません。

中には、お付き合いしている女性に金銭面の世話になる、いわゆる「ヒモ」のような立場になってしまう男性もいます。


さらに、バンドマンにとって重要なのがファンの存在。そのファンの中には、自分が推しているバンドマンに彼女がいることを許せない人がいるかもしれません。そのため、付き合っていてもコソコソしなければならない、なんていうことも。


このように、生活の不安定さやファンの嫉妬などがストレスとなり、お付き合いがうまくいかないケースもあるようです。(マイナビウーマンより)


と、このような内容を全てそのままを持ち合わせた主人公(吉田恭平)が


7年付き合っていた一流企業に勤める彼女(水野桜花)がありながら

ファンの女の子(倉田愛結・山口美羽・鄭梨花)との自業自得ともいえるトラブルを起こし

鄭梨花



ある意味イタイファン(江崎遥)が起こす事件の引き金となり
江崎遥

交通事故にあい、

さらには、バンドメンバー(橋村嘉卜・百崎さわ)との関係が壊れていく様など

最低の男が堕ちていく様子が描かれていました。

その中で、自然体の不思議な(表現難しくてここではあえて)の女性(中井静華)と出会い

中井静華

唯一打算なく惹かれ合い恋していくという。
そんな内容でした。

個性が強いライブハウスの店長(中谷桜)、不思議な女性を買っていたと思われるオヤジ(上杉逸平)など
出番は少しながら
存在感が凄い方々が脇をかためて、ちゃんと笑える様な場面も入っていました。

あと出演者は医者(牧野真人)、そして唯一この話で普通と思われた不思議な女性の姉さん(やまぐちけい)。



ここに出てくる人たちの行動は否定はしないが、理解出来ないし好きにもなれない。

主人公はもちろん、オタクファン、全てが歪だと感じた。

好きになってはいけない職業の理由が全て正しいと思わせるような演出。

現実にはそれが近いのかも知れない。

週刊誌とかではそういう話しがよく書かれていたりもする(嫌いだからもうそんなのは読まない)



観客が比較的年齢層は高いというのもあるのかも知れない。でもこの話を若い方が見たらどう感じるのだろう?とふと思った。

単にお芝居だから、嘘の話だからと思うのだろうか?

私は理想や夢を純粋に追いかけるというような話の方が好きだ。
本当の話ではないからこそ、せめて舞台やドラマではそういうのを見せてほしいと思っている。


中井静華さんのどこかフワフワしたような可愛げある(?)演技とか、水野桜花さんの思い入れが凄すぎる彼女役とか、江崎遥さんの狂気、逸平さんのさすがな存在感など演技としてはたくさんの見どころがありました。