バベルの古書 猟奇犯罪プロファイル(Book3) 肖像/阿泉 来堂 | mokkoの現実逃避ブログ

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出版社:KADOKAWA
発売日:2024/7/25
文 庫:336ページ
ISBN-13:978-4041149270

高校時代からの親友が行方不明になり、独自に探そうとする
道警捜査一課捜査支援分析室所属の刑事、天野伶佳。
そんな中、札幌市で殺人事件が発生する。
被害者は『死に顔を描いた不気味な肖像画』の通りに

殺害されており、第一発見者である被害者の友人は、

現場から立ち去っていく犯人らしき人物を目撃していた。
その人物は、かつての友人に酷似していたのだが、数十年前と
変わらぬ若々しい容姿だったという。
それはオスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』を

彷彿とさせる奇妙な事件だった。

この事件の捜査を伶佳が担当。加地谷と浅羽の二人は

無理やり招集され、プロファイリング担当の
伽耶乃も加えた四人で再び捜査をすることに。
ところが捜査中、伶佳が何者かに監禁されてしまう。
はたしてそこにいたのは――。
そして伶佳を救出のため駆け付けた加地谷たちが見たのは、
またもや『BABEL』の刻印が押された古書だった。
ノンストップビブリオミステリーホラーの第3弾!
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「バベルの古書」シリーズ 第3弾

このあらすじの長さは何とかならないのだろうか・・・
まぁ~内容的にはあらすじ時の通りです。

ポイントは、被害者が『死に顔を描いた肖像画』の通りに
殺害されていたということ。
第一発見者が目撃したのは、数十年前の行方不明当時と
変わらない若々しい姿の友人に酷似していた?
オスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』のように。

一方、天野伶佳は、高校時代からの親友が行方不明になり
親友の両親から相談を受け、独自の調査に乗り出すも
何者かに拉致監禁されてしまう。
監禁された天野と励ましあっていたのは・・・

伶佳救出のため駆け付けた加地谷たちは、またもや
『BABEL』の刻印が押された奇妙な皮の装丁の私家本を発見。
これは偶然か?

このシリーズは、古書の内容を知っているか、おさらいしてから
読んだ方が面白いかもです。作中でも解説してますけどね。

今作では、天野の壮絶な過去と、親友のこともわかります。
結構な衝撃でした。
『BABEL』の刻印が押された奇妙な皮の装丁の私家本が
確実に事件を繋いでますねえ・・・
そして、サラっと出てきたオカルト現象。

まさにビブリオミステリーホラーですね。
何となく方向性が見えたので、このシリーズはもういいかな。
文章やキャラの好みや、進め方の好みもあるのでね。
シリーズ外の作品なら、ちょっと読んでみようかな?(^◇^;)

 

読書φ(..)メモメモ

事件の被害者遺族が心に傷を抱えながら必死に再生へ向けて
歩き出しているのに、周囲の無神経さがその努力を無駄にする。