ご挨拶&2019年12月に読んだ本まとめ | mokkoの現実逃避ブログ

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11月、十二国記に嵌り過ぎて、過去本を流れに沿って
再読したりして、十二国記から抜け出せなくなっていましたが
カンフル剤を手に入れることによって、無事に脱出(^◇^;)
それが「よろず因縁帳シリーズ」でした。

最近嵌っている内藤了さんです。
おかげでスパっと抜け出すことに成功しました。
ってことで、12月は5冊読みまして
良かったのはいわずもがな「よろず因縁帳シリーズ」の魍魎桜
今作はなんとなく短い気もしたし、先が読めたんですが
持って行き方が上手い!ついウルっとしてしまいました。

他は、「地獄くらやみ花もなき」が文章がイマイチで
色々と計算が見えたり、他の作品が頭をよぎったりしますが
デビュー作というからOK。
世界観と平安時代など古い時代の妖しい本やら蘊蓄が
結構楽しくて、あとはキャラですねぇ
飼い主ならぬ飼い鬼とダメワンコ的な主従関係が
結構ツボで、関係的には王道なんだけど
それもまぁ~許容範囲です。
これは追いかけてみようと思ってます。
もう少し文章の繋ぎが上手くできればいいんですけど
生温い目で楽しませていただきます。

期待していた中村ふみさんの謎とき紙芝居も
シリーズのようですが、無難にホンワカしたホラー的な話。
続きは追わない。
死神憑きの浮世堂は、続編も購入してますが
初刊のカバーイラストが思わせぶりな割に
思いっきり肩透かしを食らったので、続編を読んでから
続きは考えます。
微妙な作品で年を跨ぐことになってしまいましたぁ~(^◇^;)
来年は、小野主上の十二国記短編があるけど
それ以外でも、楽しい作品に出会えますように

12月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1341
ナイス数:160

地獄くらやみ花もなき 弐 生き人形の島 (角川文庫)地獄くらやみ花もなき 弐 生き人形の島 (角川文庫)
読了日:12月25日 著者:路生 よる
地獄くらやみ花もなき (角川文庫)地獄くらやみ花もなき (角川文庫)感想
初めましての作家さん。
タイトルが気に入って、妖しき美少年と絶望系ニートの
“地獄堕とし”事件簿というのも気に入った。
色々微妙だったけど、デビュー作でこれなら全然大丈夫。
これはキャラと雰囲気を楽しむお話です。
逃げて逃げて逃げ回った果てに、鬼に捕まった青児
時にギョっとするほどグロかったりするんだけれど
それでも住み込みでタダ働きとはいえ、
鬼に飼われる生活も悪くはないのでは?と思ってみたり・・・
読了日:12月20日 著者:路生 よる
なぞとき紙芝居 (角川ホラー文庫)なぞとき紙芝居 (角川ホラー文庫)感想
本作のメインキャラは、高校生の木崎奏(きざき かなで)。
そして偶然出会った?バッドエンドな結末ばかり描く
紙芝居屋の御劔耕助(みつるぎ こうすけ)
太宰治と中原中也と海藻を足して三で割った感じらしい。
「バッドエンドの男」「沼神」「通り道」
「君のための紙芝居」の4作を収録。
これはホラーというより昭和ヲタクな男と
世話好きの高校生のビビりながらもホッコリするお話し。
沼神がお気に入りです。
耕助の優しさと目の付け所がステキ。
読了日:12月14日 著者:中村 ふみ
死神憑きの浮世堂 (小学館文庫キャラブン!)死神憑きの浮世堂 (小学館文庫キャラブン!)感想
二度目ましての作家さん。
ゲロ安の家賃で人形修理工房「浮世堂」を営んでいる
メインキャラの城戸利市は、小学生の時、幼い弟を
目の前で殺された。
そして周辺から弟がいたという事実までもが消えていく。
両親でさえ忘れていく中、利一は忘れ得ぬ者として
弟の理不尽な死の真相と死神を追い続け、15年目にして
ようやく死神と対峙するが・・・
一方的に有無を言わせず、ただ命を奪うという
理不尽な行為へ利一の怒りが伝染したかのように、
読んでいて震えが走る。それが苦しい。
プロローグ的な本作。続きを読みます。
読了日:12月11日 著者:中村 ふみ
魍魎桜 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)魍魎桜 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)感想
よろず建物因縁帳シリーズ 第5弾。
最初に向かった普通のお宅で、サニワ?を発揮して、女の敵をケチョンケチョンにしたところから始まります。
メインの話は、地滑り現場で八百年程前からの伝承通りに
人柱が見つかり、同時に老婆の霊も出没。
調査を依頼された仙龍達は、樹齢800年を越える枝垂桜に
秘められた真実を解き明かす。
今回は2回ほど泣きました。憑き御寮に出てきた庭師も
登場して、いい仕事してました。
隠温羅流導師を継ぐ者に見られる現象。
呪われた宿命から早く仙龍を救ってくれと春菜に願う。
読了日:12月05日 著者:内藤 了

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