なんと全部当たりです。
20世紀の幽霊たちはホラーだけど、色んな恐怖を楽しめましたし
秘密は、1つの出来事を2つの視線から見たストーリーの
アンソロジーで、それぞれ楽しめました。
後半は、久しぶりの長野作品でしたが
やはり初期作品は、長野ワールド全開で楽しかったぁ~
7月も全部当たりでありたいなぁ~(^◇^;)
2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1238ページ
ナイス数:33ナイス

11歳だったマボちゃん。急速に成長する日々の 何気ないけれど、ひどく懐かしい出来事たち。 色んなところに昭和があふれていて、根拠のない自信を 振りかざしていたアノ頃のお話し。 懐かしいだけでなく、色んな人が現れ去っていき 気持ちも色々変化していく。 だからこそ、懐かしい感じのお話から、忘れていた 当時の出来事を引っ張り出す作業は楽しい。 解説にあったように、子供は急に止まれず 大人はもう戻れない。 たまには振り返って和むのもいいよね。
読了日:6月20日 著者:長野まゆみ

あぁ~久しぶりの長野ワールドです。 昭和レトロと幻想が結びついた不思議でワクワクするお話し。 昭和チックな仮名遣いとカタカナ多様で、レトロ感アップ♪ 最初は三日月少年漂流記の続編だと思っていたけど、 そういうわけではないようです。 でも、三日月少年漂流記が、逃亡した三日月少年を尾行する 睡蓮と銅貨の目線の話なら、本作は、三日月少年側から 見ている世界って感じかな? 迷い込んだ世界は違っても、逃亡?盗難?にあった 三日月少年のうちの一人?一体?だと思いたい。 想像力というか妄想力全開で楽しめました。
読了日:6月14日 著者:長野まゆみ

1つの出来事が2つの視点から対をなして構成されている ショートショートに近い作品たちです。 色んな「想い」に触れられます。 小川洋子さんの「電話アーティスト」が何とも切なくて好きです。 こんな想いの表現方法もあるのかと、その深さに感動。 波風立てずに、大切に守られた想いにウルっとしました。 堀江敏幸さんの「黒電話」や井坂幸太郎さんの「ライフ」も好きだなぁ~
読了日:6月10日 著者:吉田修一,森絵都,佐藤正午,有栖川有栖,小川洋子,篠田節子,唯川恵,堀江敏幸,北村薫

二度目ましての作家さん。 恐怖には、色んな種類があるっていうのがよくわかります。 まんまホラーだったり、幻想的だったり、感傷的だったり、 そのほとんどが不安定だった子供時代の経験が 元になってるような気がしました。 色んな事に敏感で、傷ついたり不安に悩まされたりして その想像力たるや半端ない。 どうにか自分と折り合いつけてるつもりが、実はずっと 引きずってたりして、それをポンっと目の前に放り出された感じ。 恐怖の種類の多さ(受け手にもよるけど)を 大いに堪能できる怪奇幻想短篇小説集になってます
読了日:6月8日 著者:ジョーヒル
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