肩を外しやすかったってことで思い出した。
mokkoが肩の骨を外すたびに行っていた整形外科の先生は
中国の先生だった。
陳先生と言う。
両手に熱湯を浴びて、両手の皮が手袋を脱いだようにぶら下がったのを
見事に元に戻してくれたのも陳先生。
公園の池に落ちた時、割れた牛乳ビンの底を踏んでしまい
足の裏からガラスの破片を抜き取って縫ってくれたのも陳先生。
おかげで、どちらも痕すら残っていない。
膝の軟骨を外した時、テーピングだけで直してくれたのも陳先生。
肘の関節炎がひどくなり、ドクターストップをかけたのも陳先生。
それを無視して更にひどくなり、他の患者さんの前で
大声で説教してくれたのも陳先生。
関節炎がひどくなり、選手として今を選ぶか将来を選ぶかの選択をせまり
今を選んだmokkoに最後通告を突きつけたのも陳先生だった。
まぁ~どっちにしても、mokkoの腕はラケットを持つには
不適格な腕だったらしい。
その説明もちゃんとしてくれた。
野球のピッチャーじゃなくてよかったな!って言われたからね。
その先生は、もっと学びたい事があると中国に帰ってしまった。
ラッキーな事に、その直後は整形外科にかかることもなかったけど
東京に来てここ何年かの間に何度か総合病院の外科に通う羽目になった。
でも陳先生ほどわかりやすい説明をしてくれる先生にあたった事は無い。