シリーズ小説にドップリ嵌まって切なくなっていたが
なんとか復活できたと思っていた。
で、気分転換に別の小説を読もうとバッグに入れていた。
昨日お出かけする時に電車で読もうとページを捲ったんだけど、
活字を目で追ってるだけで、頭に入ってこない。
他の人はどうか知らないけど、mokkoは本を読み始めると
最初は活字を目で追っているんだけど、すぐに情景が頭の中に入ってきて
薄ぼんやりと人物などが頭の中で作られて動き出す。
頭で読むっていうのかなぁ~
だから情景描写のうまい作家さんだと、とっても嬉しかったりする。
今回手に取った小説は、大好きな小野不由美。
前に買って読んでいなかったものだった。
彼女の文章は大好だ。なのに読めない。
何行か読んでは最初に戻るってことを繰り返し
1ページ目から全く進めない。すっごく苦しい。
前の小説が心の中でくすぶっているからなのか??
頭では納得していても、気持ちが納得できていないのか??
なんか本に拒否されたみたいでショックだった。
で・・・mixiのマイミクさんに救われた。
昨日の日記のコメントに「ぼくはこうして大人になる」を
読み始めたと書いてあった。
タイトルを見ただけで本の表紙が頭に浮かんだ。
mokkoも同じ本を持っていて、まだ読んでいない。
早速出勤時に読んでみたら、これがすんなり入り込めた。
著者は「長野まゆみ」
実は初めて切ないモードに突入して1週間ほど引きずったのが
この著者の本だったりする。
そういえば、小野不由美の本を手に取った時、
これが読みたいと思ったわけではなかった。
書棚には読んでない本が30冊以上並んでいて
いつもなら、これを読もうと決めてから本を手に取っていた
でも今回は何も考えていなかった・・・
確かに少し厚いなぁ~とか、ミステリー(推理小説)だよなぁ~とか
マイナス思考が表面に出て、受け入れる体勢もできていなかった。
読み始めれば、すぐに物語りに溶け込めると思っていたけど
どうやら単細胞なりに拘りはあったようだ。
自分の頭で考えた事なのに感情に拒否されてしまった・・・
今更ながらmokkoは頭で考えて動く生き物ではなくて
感情優先で動く生き物だと理解した。
やはり自分を誤魔化す事はできないってことか・・・
嵌まったシリーズの主人公のセリフが頭をよぎった。
「言葉が使い手を選ぶんだよ」
なるほど・・・
話し手と聞き手というだけでなく
選ばれた使い手が紡いだ言葉は、読み手をも選ぶということか・・・
だからmokkoは感情だけでなく言葉にも拒否された・・・
切なさを引きずっているmokkoの心に、先を急ごうとするmokkoの頭が
ごめんなさいと誤った。
そして仕事帰りの電車の中で長野まゆみが紡ぎだす言葉を追いかけながら
新しい主人公達がぼんやりと動き始めました。
たかだか本1冊のことで、ここまで深く追求してしまうmokkoって・・・
暇なんだなぁ~
それでも本当にマイミクさんのコメントに救われました。
ありがとねぇ~(p^_^q)