水曜日・・・会社から帰ったら、オカンの様子がおかしい。
訳を聞くと、○○のおじちゃんが亡くなったと・・・
mokkoも何度か会った事のある人で、元警視庁に勤務していた。
オカンとは、昔からの友達だったのだ。
おじちゃんは、今年に入って本を出版することになった。
本の出版を決めるきっかけになったのが、オカンのアドバイス。
当時、おじちゃんが肝臓ガンであることは知らされていた。
だからというわけではないが、記録として残しておくのもいいからと出版を勧めたそうだ。
本の表紙の絵は、娘さんが賞を貰った作品を使っている。
今年、上野の美術館で展示されたものだ。
親子の作品として出せるのは、おじちゃんも嬉しかったと思う。
本は、出版社との共同出版だった。
内容が内容なだけに、真実の半分も書けなかったらしい。
実名を出すと危険だからという理由で出版社側からストップがかかったからだ。
でも、mokkoは、おじちゃんから聞いて本当のことを知っている。
そして、闇に葬られるというのが、ドラマや映画の世界だけではなく、現実にあるということ。
更に、闇に葬った側の人たちは、今でも生きている。
嘘に飾り立てられた過去をまとって、目に見えるところにいる。
ヒーローやヒロインとして、のうのうと生きている。
本のタイトルから、昔のことだと思わないで欲しい。
今現在も、この問題は引きずられているのだ。
今現在も、戦っている人達が大勢いるのだ。
本の出版から10ヶ月もたたないうちに旅立ってしまったおじちゃん・・・
本当のことが言えないのが悔しいと言っていたおじちゃんの言葉が痛い。