ヤマンタカ 大菩薩峠血風録(上)/夢枕獏 | mokkoの現実逃避ブログ

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出版社:KADOKAWA
発売日:2020/1/23
文  庫:528ページ
ISBN-13:978-4041088159

時は幕末。
府中から日野にかけての甲州街道沿いに辻斬りが出現。
一方、大菩薩峠で、深編笠の武士によって老巡礼が惨殺される。
4年に1度開かれる奉納試合と関係があるとみた土方歳三は、
自分もその試合に出るため天然理心流に入門する。
出場するのは「音無しの構え」で知られる剣客・机竜之助、
甲源一刀流の師範・宇津木文之丞ら猛者たち。
そしてついに奉納試合の日が。
人間の欲望や本能を突き付けられる、熱き剣豪小説。
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夢枕獏版の大菩薩峠 上巻

獏ちゃんが好きなのと、新選組のメイン3名が出てたので
手を出してしまいました。

獏ちゃんの描く幕末ってどんなだろう?
新選組をどう描くだろうって思ってたら、これは壬生浪士組に
なる前のお話だったのですね。

しかも大菩薩峠:幕末を舞台に、虚無にとりつかれた剣士
机竜之助を主人公とし、甲州大菩薩峠に始まる彼の旅の遍歴と
周囲の人々の様々な生き様を描いた作品に、活動地域が
近い新選組3キャラを絡めてみたらしい。
ニアミスがあってもおかしくないですよねぇ~
さすが獏ちゃん!

と思ったんだけど、獏ちゃんの描く世界って、ちょっと水気を
含んだような艶がお気に入りだったんですが、これはゴリゴリの
熱い剣豪たちの世界で、土方さんが、ゴツイ!
まさかのすね毛の描写まで(〇o〇;)

あ・・・脱線しまくりなので、内容はあらすじで。
中里介山氏の長編時代小説(未完)を基盤として、江戸に出る前の
土方、近藤、沖田が、大菩薩峠で4年に1度開かれる奉納試合に
出場するための準備と事件を交えて推理する?
いかにも男臭くて熱いお話です。
分厚いのにサクサク読めるところが獏ちゃんです。
下巻を読みます。

 

っていうか、キマイラ終わらせてくれるのよね?
全巻そろってから、まとめ読みしようと思ってるのにぃ~
まだ途中までしか読んでないから、ストレスなんですけど・・・

読書メモφ(・ェ・o)メモメモ

「歳三よ、おまえという人間の相を見るに、おまえは
いずれ何事かをこの天下になす人物であると、おれは
思うている」
「おれもそう思う」
土方歳三、自信かである。(○ ̄m ̄)

喧嘩は、器量でやるものじゃ。
これは、歳三の本音であった。

音無しの構えのことなど考えるなと、自分では考えている。
これは、まさしく考えているのと同じではないか。
 あ・・・バレーアニメのハイキュー!でも
 似たような場面があった。

「いいなあ、机さん、人を斬ったんだもんなあ・・・」
無邪気な声で、沖田が無邪気でない言葉を口にする。

人には、昏い悦びがある。
事件や、不幸なできごとに対して、それを悦ぶ感覚。

鶴瓶玄心斎のあみ出したる石斬りの秘太刀のこと
 竈門炭治郎の修行の成果みたいなものですか?