僕とおじいちゃんと魔法の塔(5)/香月 日輪 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2012/7/25
文庫:192ページ
ISBN-13:978-4041001318

幽霊のおじいちゃんと、岬の塔で暮らす高校生の龍神。
親友の信久、先輩・雅弥、そして魔女エスぺロスと、
にぎやかに暮らす毎日。
そんなときに、妹の晶子に恋愛問題が持ち上がり!? 
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魔法の塔シリーズ第5弾。

幽霊も魔術も魔女も異界も、在ることは在ること。
僕たちが在ることと変わりない。
ただ、僕たちは、僕たちらしく在ること。

魔法の塔に冬が来た。
ある日、妹の晶子の同級生がいじめを受けているらしいと
エスぺロスから聞いた龍神。

自分がなりたい者になれない苛立ちを、対象にぶつける。
それがいじめ。
龍神たちは、晶子がいじめられていないことにホッとしたが
それが身近なものの本音。
ただ、晶子の対応は、兄達の想像以上に大人だった。
相手に寄り添えるって、そういうことだよねぇ。

そんな中で飛び出した秀士郎の恋愛事情と江角の関係も
おおいに楽しませてもらいました。

読書メモφ(・ェ・o)メモメモ

小っちゃなバッグ1つしか持ってない女のバッグを持つことが
優しさだと勘違いしてる軟弱男。
弱いから優しくしかなれないのと、強いから優しくできるのとは
全く違う。

悩んでいる自分を、いたわってほしいから、

ことさら悩んで見せる。

いじめる側は、対象をいじめることで、いったい何を
得るのだろう?
自分より格下を作り、踏みつけ踏みにじる事で優越感に浸る。
いじめは、簡単に王様になれる方法。

悲しみも苦しみも表面だけで、実は中身がない。
相手の事も自分の事も本当はわかっていない。
中身のない親の元で育ったら、同じような自分が

出来上がったろう。
反抗期って、そのためにあるのかなぁ・・・

 

やはり色々と納得できるなぁ~