僕とおじいちゃんと魔法の塔(1)/香月 日輪 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2010/1/23
文 庫:208ページ
ISBN-13:978-4043943319

お化け屋敷のような不思議な塔。
幽霊のおじいちゃんと暮らし始めた僕だけど、その塔には、
はた迷惑な住人がどんどんやってきて!? 
僕とおじいちゃんのびっくりするような毎日を描いた
大人気シリーズ!!
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シリーズ第1弾。

小学6年生の龍神(タツミ)は、やりたいことを見つけられずにいたが
海辺の私有地の先の岬に、黒い塔を発見。
まるでお化け屋敷のようなその塔は、鎖と南京錠で
封印されているはずだった。

ある日、塔に行ってみると、そこには、僕が生まれる前に
亡くなったおじいちゃんが住んでいた!
しかもその塔には、もっと驚く秘密もあって……!?
 
幽霊のくせにヘンテコなおじいちゃんとの出会いが、
僕の決まりきった生活を変えていく──!! 
運命を変えられた僕のびっくりするような毎日がはじまった!!

・・・思っていた内容と全然違って驚きました。
モチロン、いい意味で。

主人公は小学生で、親から見て都合の良い子だった。
けれど幽霊である祖父の秀士郎の言葉が龍神の心に響く。

善は良い。悪は悪い。そんな単純な話じゃない。
人のあり方、関わり方は、大人も子供も同じ。

孤独を悪者だと思うな。孤独を嫌だと思うな。
孤独とは気高く優しい友人だ。
じっくり付き合ってみるがいい。

寂しいと思うことも必要だ。悲しいと思うことも必要だ。
それらを養分にして、孤独の中で自分を育ててみろ。

あぁ・・・

このシリーズを小学生の時に読んでいたらと思ったわぁ。
まるで禅問答のように考えさせる。
子どものうちに、自分を見つめるというクセをつけていたら
もう少しまともな大人になれたかも?(;^_^A

香月日輪さんの作品は、本当に色んな事を考えさせられます。
続きを読みます♪「

読書メモφ(・ェ・o)メモメモ

ナショナル・トラスト運動とは
 市民が自分たちのお金で身近な自然や歴史的な環境を
 買い取って守るなどして、次の世代に残すという運動。

自分らにできないことを子どもにできるはずがないと
大人は思い込んでいる。
だから子どもにも同じように堅苦しい生き方をさせたがる。

生身の人間としてどう生きるかの勉強をせねばならん。

この世で最も性質の悪い人種とは「善人」なのだ。
「いいこと」に一生懸命で、正しい事をしている自信がある。
だから別の場所から自分を見ようともしない。
別の可能性も考えない。