発売日:2020/11/20
文 庫:320ページ
ISBN-13:978-4867160824
人でありながら、あやかしに育てられた貸本屋の娘・夏織。
祓い屋の一族として育てられた水明。
幽世でそれぞれの居場所を見つけ、お互いを意識し始めた
二人の前にある日、狐面の男が現れる。
その男から祓い屋の気配を感じた水明は、用心のために
自分と一緒に住むことを夏織に提案するが、
突然の告白にも似た申し出に貸本屋の面々は大騒ぎ!?
だがそれは幽世を巻き込む大事件の始まりに過ぎなかった――。
人とあやかし、世界の違う住人たちの心と心の交流を描く
ハートフルあやかしファンタジー、怒涛の第4巻!!
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シリーズ第4弾。
「序 章」 瑠璃色の春
「第一章」 麗らかな季節に戯れ遊ぶは山の神
「第二章」 北の外れで、終わりの続きを
「幕 間」 瞬間、交錯する
「閑 話」 切り取られた世界で僕たちは
「幕 間」 いつまでも狭い世界に沈む僕は
「第三章」 貸本屋ゆうれい
「第四章」 偽りの想いを花水木の願いに込めて
「終 章」 君だけの“居場所”
「余 談」 忠犬、ふたり
隣家の鬼女・お豊が、無事に出産したことで春は訪れた。
夏織が水明を連れて行ったのは・・・
恋愛に初心な二人がこそばゆい(〃▽〃)ポッ
春は訪れたものの幽世では不穏な出来事が続く。
謎の祓い屋が狙う次の標的は夏織?。
夏織の危機を感じて居候を申し出る水明だったが
何故か金目銀目まで押し掛けて・・・
ナナシはホントに皆んなのお母さんだよね。
最重要顧客である山の神を接待して、お財布の紐を
緩めてもらう為に必要な接待。
夏織を救う為とは言え、山万加加智への水明の
俺様接待がツボ!!キュン死しそうになりました(ノ∀\*)
津軽海峡に住まう黒神さんがいいなぁ~
太宰治の小ネタもよかった。
気になっていた狐面のことがやっとわかるとはいえ
色々とイラっとムカっとして感情が乱されました。
水明の父親の居場所と赤斑の純粋なまでの忠誠心。
主を思って命令に逆らうような行動を取るところが
犬神とはいえ、人間臭くていいなぁ~
っていうか、イケメンですか!
どさくさに紛れて?勢いあまって告ってしまった夏織。
いや、あぁいう時だからだろうけど、笑った(^◇^;)
周りにはバレバレだけど、当人同士は初体験だろうからねぇ。
さて、どうなることやら・・・
それにしても金目にはヒヤヒヤさせられたわぁ~
作戦とはいえ、ギリギリまで隠してたんだから
まぁ~読んでるこっちもマサカ!?って思ったから
みんなが怒ってくれてよかったわ(´。`;)ホッ
読書メモφ(・ェ・o)メモメモ
山万加加智(ヤマカカチ) 山に棲まう神で蟒蛇(ウワバミ)の化身
ラミア―と呼ばれる半身半蛇に近い
――ああ。知らなかった。
恋って、こんなにも辛いものだったんだ。
あぁ・・・初恋って、そうだったなぁ~...( = =) トオイメ目