死神と弟子とかなり残念な小説家。/榎田 ユウリ | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2021/4/26
文 庫:296ページ
ISBN-13:978-4101802169

名前も帰る場所もない。
では、弟子入り決定です! 

少年は、突然現れた黒ずくめの死神から、何故か
見習いに採用された。
ナナと名付けられ、「あの世」へ向かう契約書にサインを
もらうため、死者(クライアント)の許へ──
家族を待つ元音楽教師の老女や、バレリーナを夢見て
レッスンに励む13歳の少女に胸打たれる。
だが、過去の栄光に縋る中年小説家にはさすがに呆れ……。
死を前にしても希望を抱く彼らに接したナナは、
死神の任務を全うできるのか。
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シリーズ第4弾

どうしようもなくなんにもない闇の中、ふいに微かな
匂いを感じた。
・・・コーヒー?

気付いた瞬間、マシンガンのごとくしゃべりまくり、
「非常に、ダサイ」とのたまったのは、死神?
しかも自分を見習いの死神ヒヨコだとぬかした。

(  ゚ ▽ ゚ ;)エッ!!
あの死神が、弟子の育成をするんですか??
しかも見習いになったのは、ダサ童顔ヤンキー(〇o〇;)
仕事のためと、与えられた制服は・・・(,,-_-)
与えられた名前は、ナナ・・・_| ̄|○

「死神の弟子と、亡き王女のためのパヴァーヌ」
初仕事はホームで生活していた元音楽教師の老女。
ナナと孫を間違いながらもコンサート開催を楽しみにしていた。
死神見習いの初仕事は、どうなる??
 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(管弦楽版)

 

「死神の弟子と、金平糖の精」
2つ目の仕事は、バレエ公演を目指しているバレリーナ
13歳なのにダンサーならではの感覚で、身体の変化を
客観的に捉え、死を認めたものの、レア案件で・・・

 バレエ「くるみ割り人形」金平糖の精の踊り

金平糖は、元はアーモンドをカラフルな砂糖の衣で覆った
ドラジェという砂糖菓子だった。
くるみ割りは、やっぱりクリスマスの時期に観たくなる演目。
そのなかの金平糖の精の踊りも妖しい曲で好きです。
そして、天堂先生と死神:余見透は、何気に仲良しか?

「死神と弟子と、かなり残念な小説家」
3つ目は、デビュー作がベストセラー&映画化したが
その後は鳴かず飛ばずで20年が経過した小説家・・・
現在のベストセラー作家に何故か気に入られ連れまわされ
その理由を知って・・・

これはさすがに予想外だったぁ~
さすがにエグイけれど・・・そういう設定もありかぁ~
やっぱり死神のシステムって面白いわぁ~

今回の読書メモφ(・ェ・o)メモメモ

生きている人間を殺すのが殺人鬼、死んでる人間を
あの世に連れて行くのが死神。ぜんっぜん違うでしょ。

「死んでも着ねえからな!」「もう死んでる」

どんなに美しくても、悲しくても、何時か最後の音が
消えるの。暗がりに溶けていくようにいくように
消えていくの。それでいいの

菓子みたいな名前の曲は、どんな音で終わるんだろう。

なんてお喋りで、早口で、滑舌と顔はいいけど
感じの悪い男なんだろう。

女装子 じょそこ:女装した者を指す呼称
豆腐メンタル

「まずこの小僧に口の利き方を教えたらどうだ」
「昭和のヤンキーなんだからしょうがないでしょう」

意気地がないからつっぱってるんだろう。
弱いから、強気のふりをしてんだ。

ここにサインしたあと、しばらくしたら眠るように死ねる、
もう死んでるけど。つまり完全に、ちゃんと死ねる。

「喧嘩上等ブッ殺す夜露死苦の世界では、やられたら
やり返すのが基本でしょう?」
「喧嘩と殺人を一緒にすんじゃねえ」

支配欲求の強い人コントロール・フリーク

 

色々と楽しませていただきました。続きはあるのかな??