発売日:2018/8/29
文 庫:304ページ
ISBN-13:978-4101801346
「痛えんだよ、クソ!」
「死んでるから痛くない」
月光の冴え渡る森で、小木輝は「死神」と出会った。
饒舌かつ毒舌な死神に、既に死んでいると告げられるも、
数時間前からの記憶がない。
ソーシャルワーカーとして勤務する病院で、階段から
転落したことが判明するが、本当にただの事故なのか?
ストーカーの出現、妹の誘拐、混迷を極める中、
小木は再び森へと向かう――死神を伴って。
「最強」の死神が任務を果たせぬ「最悪」とは! ?
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シリーズ第3弾
気付いたら森の中にいて、なぜ森にいるのかわからない。
いわゆる記憶喪失状態。
しかも傍にいた死神に「既に死んでいる」と告げられる。
いつもの正常な書き出しである。
よって、本作の主人公である死人は、そんなわけあるかぁ~と
思いつつ、死神を可哀想な人と認定。
いつもの生活に戻ろうとする。
今回は、勤め先である病院で階段から転落したことまでは
わかったものの、なんで森に行ったのかがわからない。
そんな中、ストーカーの存在が明らかに。
( ゚ ▽ ゚ ;)エッ!!
更に、妹が誘拐された??
そして最後の予想外の出来事に驚愕(〇o〇;)
そんなこともあるのねぇ~( ̄O ̄;)
いやぁ~何が楽しいって、死神の法則っていうの?
こういうシステムになってるっていうのが面白い。
そうなのかぁ~って納得してしまった(^◇^;)
こういう発想って好きです!
天堂先生が、ちゃっかり登場してて驚きました(○ ̄m ̄)
今回の読書メモ φ(・ェ・o)メモメモ
この契約って、甲が「死んでください」と要求し
乙が「わかりました」だとする・・・
正しくは「きちんと最後まで死んでください」
「わかりました」だね。
「病院で病人に病気移したらシャレになんない」
早口言葉みたいだ
「自分の器がわからないから、仕方なくきょろきょろと
周囲と見比べて、自分は仕合せだとか不幸だとかほざくのが
人間ってものですよ。しかもおかしなことに不幸自慢まで
するからね。なんでもかんでもマウンティングして、
とりあえず上に乗っかっていたいという、そういう性質が
あるんですかねえ。まあ、しょせんサルの仲間だから
しかたないのかなあ」
「わーお、すごい!気持ちいいほどに気持ち悪いですよ!」
どうして子供は、親が子供だった写真を見ると
驚いてしまうのだろうか。
誰だって昔は子供だったに決まっているのに。
散るために咲くのではない。咲くために咲く。