警視庁呪詛対策班 出向陰陽師と怪異嫌いの刑事/竹林 七草 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2024/4/25
文 庫:352ページ
ISBN-13:978-4041145012

呪いで殺人は合法? 超常現象による犯罪を法で裁く
オカルトミステリ!

法の上では存在しないものである「呪詛」や「呪術」は、
それがどれほど悪辣なものであっても決して
罪に問われることはない。
だがもしも呪法や憑物、生霊といった加害者が存在する
超常現象に、本当に人を害する力があったとしたら、
善良なる被害者は泣き寝入りするしかないのか? 
そんな理不尽に対抗するため非公式に設立されたのが
『警視庁呪祖対策班』--通称「呪詛対」。

怪しい響きの通り、警察署でも知る人ぞしる組織だ。
家屋の敷地に勝手に(呪いの)土器を埋めた者がいれば、
家宅不法侵入並びに器物損壊罪。
閉じ込めた蛇に共食いさせ蠱毒を仕掛ける者がいれば、
動物愛護管理法違反。
怪異を憎むがゆえ、霊的なものを受けつけず、
怪異嫌いの堅物刑事の大場と、宮内庁より出向中の
元陰陽師刑事の芦屋(と式神の白猫の小春)のバディが、
「呪法の悪用」を見抜き、事件として立件!
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初めましての作家さん。

警視庁生活安全課の中にある「呪詛対策班」
怪異の事件?を追う大庭と芦屋と白猫の小春のコンビが
事件を解決?

第一章 水子の手形で、詐欺罪の立証はできるのか?
    格安で購入した一戸建ての出窓に手形が?
    妊婦の柚葉は、水子の呪いに怯え・・・

第二章 座敷ワラシの部屋は、建築基準法に違反するのか?
    逮捕状請求の件で振り回されている楠木検事。
    文句を言いに行ったものの、怪奇現象に遭遇。
    別の力技で内部に侵入するのだが・・・    

第三章 犬神の呪いを、現行法で罰する事はできるのか?
    クラスで浮いていたオカルト好きの三塚君。
    文化祭の出し物の件で笑いものになり、その後
    クラスメイト二名が立て続けに野犬に襲われ?

( ̄へ ̄|||) ウーム
呪いは法で裁けない・・・っていうテーマは
どこかで読んだ気がするのだけど、それとは違って
別件で逮捕状を請求するって奴なんだけど、何だろう?

法で裁けない呪詛を使った犯罪を、どうやって現行法に
絡めて逮捕するか?ってことで、検事を巻き込んだ
ドタバタなんだけど、ホラーとかオカルトとかではなく
検事さんの苦労が初めてわかったっていうの?(^◇^;)

あとは、霊感商法の騙す側の目線で知ったり?
新しい命を危険にさらしてまで、金を絞り取ろうとしたり
金持ちになりたいが為に、座敷童を封じ込めたり
自分をバカにしたクラスメイトを犬神を使って殺そうと
したりと、身勝手な行為に吐き気がした。

そもそもメインの男性二人のキャラが弱すぎる。
描き方が、好みじゃないんだろうなぁ~
楠木検事は、アクセントとして、いい味出してるので
これは良しとしましょう。

元陰陽師は、宮内庁からの出向?
芦屋なのに?(-公- ;)ウーン
白猫の小春も、芦屋以外には懐かないという徹底した
描写が萌えます。
怪異を憎むが故の大庭の浄化作用は・・・謎だし・・・

犬神を使役する為の方法も、残酷過ぎて、そんな
オカルトマニアだって、芦屋という苗字でピンとくると
思うんだけど、勉強不足過ぎでしょ・・・
まぁ~おバカキャラ全開でしたね(;^_^A

色々とモヤっとする1冊でした。
どうしよう・・・シリーズ物を
まとめ買いしてるんだけど・・・