発売日:2024/3/22
文 庫:320ページ
ISBN-13:978-4041137949
大事なものを、この世界で見つけたい。
凸凹コンビの民俗学ミステリ10弾!
青和大学の夏休み。
他の学生たちが就活関連で慌ただしそうにする中、
尚哉は遠山の事務所でバイトをすることになる。
そんな折、高槻のもとをフリーライターの飯沼が訪れた。
行方不明の男子高校生が遺体で発見された事件について、
話があるという。
猟奇的なその事件は、高槻の過去の因縁に
つながりがありそうで……。
他、都市伝説「ひきこさん」と事故物件の物語に、
掌編2編も収録。高槻の過去に迫る民俗学ミステリ。
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シリーズ第10弾!
尚哉の誕生祝で幕を開けた本作。
和やかムードで進む・・・はずが・・・ない!!
第一章 ミナシの家
ゼミの発表テーマが「ひきこ」さんに選ばれ
ゼミ終了後に、学生から事故物件となった家で
女の影が!それからひき子さんを思わせる現象が?
第二章 消えた少年
遠山の事務所でのバイトが休みの日に、高槻先生の
研究室に飯沼が現れ、近所で行方不明になった
高校生の事件が高槻と似ているといい・・・
【extra】花占い
花占いはやり直しては駄目なのよ。占いの結果が
どんなに気に食わなくても、あなたのために
散った花があったことを忘れないで・・・
【extra】向かいの家の猫の話
第二章 消えた少年の飯沼目線のお話。
書下ろしSSペーパー 俺の友達の地味メガネくん2.5
本編読了後に読む、ショートショート
黄色い紙に印刷されて。挟まってます。
彰良クンには、本当に自重してもらいたい。
先生ではなく、あくまでも「クン」です。
今回は、尚哉や佐々倉もマジで焦った事でしょう。
っていうか、メインキャラだから、大丈夫とは思っても
何されてるのかわからない。
こっちの胃袋がヤバかったわよ(-。-;)
でも、さすがに刑事:佐々倉は冷静だった。
そこは尊敬・・・いや・・・慣れてるのか。
そして林原も慌てたでしょうね。
澤村御影さんは、高槻先生を精神的に攻撃してます?
お母さんの壊れっぷりが酷くて、比例するように
高槻先生がダメージを喰らってます。
それはそれで、心が痛いです(T□T)
今回の読書メモφ(・ェ・o)メモメモ
人の住んでいない家。「何もなさ」が醸し出す空虚感
人のいない気配。
自分の力のこと。己にできること。
把握し、知っていく。それはきっと必要な事で
いつか何かの役に立つはずだ。
やましいところがないなら幽霊に怯える必要はない。
つまり幽霊に過剰に怯える人は、やましいことが
あるってこと 。by 柳田国男
特定の神など信じてもいないくせに、困ったときには
都合よく何かに祈る自分がいる。
どうしようもない不安を打ち消すために、
祈ってすがる何かを人は求める。
高槻先生のママは、ローザンヌの国際バレエコンクールで
賞を獲っていたのね。
英国のバレエ団に入ってプリンシパルになった・・・
まるで哲ちゃん(熊川哲也)みたいだ。
哲ちゃんはロイヤルバレエ団にアジアで初めて
入ったスゴイ人だけどね。(^◇^;)
自分と関係ない人間のみっともないところ見て
安心したがるんだよ。人間って奴は。
なーんも考えないで読めるしな。そーゆー記事って。
辛くならずに済む
なんか・・・こういうのも切ないよね(ノд-。)