千手學園少年探偵團 また会う日まで/金子 ユミ | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2022/3/15
文 庫:336ページ
ISBN-13:978-4334793241

秋が訪れ、千手學園祭の日が近づいた。永人は音楽教師・

中原の頼みで合唱隊の指揮を引き受けることに。
さらに最大の目玉で、選ばれた5名の生徒しか舞台に上がれない
戯曲『建国・五大王』に昊とともに抜擢された。
しかし一人残された慧との間に歪が生じ、乃絵を含む4人は
お互いを疑い始める――。
そしてついに千手學園の謎が明らかに!?
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シリーズ第5弾。最終巻

シリーズ物の最終巻だけが手に入らないという
泣ける現象が続いて、ゲンナリしてしまった。
ようやく手に入れたとはいえ、あの頃の勢いが
萎んでしまったのは言うまでもない(T□T)

第一話 千手學園蔡奇譚
    學園蔡で毎年必ず上演される戯曲「建国・五大王」
    この芝居に関わるものは何らかの不幸に見舞われる。
    昊と永人が選ばれるが、永人は合唱の指揮者で・・・

第二話 學園崩壊
    図書室で慧が何かを探している。地下室の秘密を
    知っている?定期集会中に肖像画から血がしたたり
    そして慧が消え、昊が家に連れ戻された。

最終話 また会う日まで
    ざわつく學園。逮捕された仲間を釈放しなければ
    攫った慧を殺すと革命家から脅迫状が!
    永人は昊の家に東堂と乗り込み・・・

架空の小説とは言え、キャラが立っているものだから
楽しく読めるのだけど、できるならシリーズ物は
勢いのままに、突っ走りたかったですねぇ(^◇^;)

學園の秘密。時代背景を考えると、ありそうな話。
慧が消えて、探偵ではない自分を責めた永人だったが
前を向く原動力となっていたのは・・・(○ ̄m ̄)

昊の家に乗り込んだ時の永人はカッコ良かったぁ
疑惑のキャラが、物騒な輩を含めて全員集合ですねぇ。
ワクワクしました。

永人の心にわだかまっていた事も、蒼太郎の言葉で
一蹴された。
頭が良くて度胸があって行動力もある人は、
視野が広いのだなぁ~
人の行動すらも先読みして先手を取れるなんて!
っていうか、永人の両親もすてきだなぁ~
これは感動ものでした。

慧と昊、そして乃絵も前を向いて歩きだす。
確かに青春物語だったぁ
ただ、不安な事と言えば、この先、日本が歩むであろう
道を考えると、東堂と黒ノ井の未来はどうなんだろう。
ちょっと気持ち的にはムズムズするけれど、
走っている時がきっと楽しいんだろうなぁ
 
楽しいシリーズでした。