発売日:2017/4/14
文 庫:352ページ
ISBN-13:978-4062936460
天界から逃げ出した謎の生命体「幸福」を追い、
術師・蒼龍とともに、妖精界へと旅立った三人悪。
そこで彼らは満ち足りた幻に支配されてしまう!
リョーチンは悩む――「幸福」とは一体何なのか……。
椎名は吠える――それは自らの手で手に入れるものだ、と。
てつしは諦めない――最後まで笑っていることを。
悩み成長する少年たちの冒険譚、ここに完結!!
妖精の森で出会った人類を滅ぼす最凶の敵! その名は「幸福」!!
『地獄堂』セカンドシーズンついに完結!!
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シリーズ第8弾 セカンドシーズンついに完結!!
第一話 幸福という名の怪物
「幸福」が逃げ出し妖精界にいる。狩人を呼び戻し、
天界に届けよと蒼龍に命じたのは、あの天使?
三人悪・蒼龍・狩人(ハンター)は妖精界に入るが・・・
第二話 浮き
サラリーマン風の男が浅い皮をツーっと流されて行く。
そんな目撃談が囁かれたある日、同級生が行方不明に。
三人悪が探し出した生徒と一緒にいたのは・・・
第三話 そこにいる ずっといる
保健室の如月女医が彼氏の実家に行って持帰ったのは、
少女の幽霊?女医が見るようになった悪夢と彼氏の
同郷の友人との関係とは・・・
今回のお話は、いきなりファンタジー世界に突入したかと思うと
現実味溢れる怪談から、サラリーマンの悲劇、そして本物の
ホラーと盛りだくさん。
セカンドシーズン完結に相応しいお話ばかりでした。
天界を逃げ出した幸福に対抗する為、三人悪は妖精の卵から
専属の妖精を生み出し、蒼龍と狩人と共に幸福の捜索に出る。
幸福の正体は、幸せそうに見えて残酷なものだった。
なんか、NARUTOの「無限月読(ムゲンツクヨミ)」みたいだ。
幸福と対峙して、子供らしからぬ精神力の強さと信頼の強さで
落ちなかった椎名。冷静すぎだろう。
本当にゲームの世界みたいだったぁ~。
浮き・・・のサラリーマンも、実際の家族の醜さには
怒りを覚えるものの、彼の決断を三人悪の同級生は
将来の夢として決断。これも泣けるぅ~
更には、縁(えにし)ある偶然から導き出される現実。
ホラーだと思っていたのに、少女の霊が成仏するきっかけが
泣かずにはいられなかったぁ~
残念ながら続きは読めない。
だから、香月さんの作品をまとめ買いしましたよぉ~
ぼちぼち読んでいきます。