地獄堂霊界通信(6)/香月 日輪 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2016/10/14
文 庫:320ページ
ISBN-13:978-4062935241

地獄堂のおやじの力により、術師のパワーを付けた
ワルガキたち。
校庭に香る椿と、消えた友だち、桜の花がもつ
前世の記憶のつながり?

三人悪のひとり、椎名は母方の実家の別邸で催される
春のお茶会に参加。
庭からの眺めに飽き足らず、こっそり宴を抜け出し
伯父とロープウェイで桜の山へ入った。
山間で美しい女に声をかける伯父。
聞けば女は、桜の中に何かを探しに来たが、
それが何かわからないという。
見えないけれど、確実に「ある」ものとは。
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シリーズ第6弾 第2章 第1弾

小さな霊能者・三人悪として成長したてつし達。
セカンドシーズン第1弾は、短編集。

第一話 首斬り鬼
    女人禁制の山に、女性差別の旗を振りかざし
    謂れも知らずに禁を侵した結果・・・

第二話 魔弾の射手
    最強の吸血鬼が蒼龍を襲い、射殺屋のヴェレッドは
    蒼龍の魂を持って日本へ。吸血鬼から蒼龍の体を
    取り戻す為、三人悪は作戦を開始する。

第三話 花妖(かよう)
    グラウンド脇の泉水で、病弱な有子が美由紀に
    小説の内容を語って聞かせる。ある日、有子が
    療養のために転校することになり・・・

第四話 百合
    百合の精を見たと喜んで報告していたりょーちんが、
    まるの散歩から戻ってこない。良太兄に頼まれて
    捜索にでた椎名とてつしだが・・・
    
第五話 寒椿
    商店街の福引で温泉旅行を当てた竜也兄。
    家族で泊まったホテルの庭で見た寒椿が人の首に見え
    更に悪夢を見るのだが・・・

第六話 桜
    パーティから伯父と抜け出した椎名は、途中で
    出会った不思議な事を話す女性に導かれた先で
    椎名と伯父が金縛りにかかりながら見たものは・・・
    
今回の読書メモφ(・ェ・o)メモメモ

女人禁制 → 男女平等 女性差別
「悪者」になることを恐れる世間は、弱者の味方面をすれば
「いい人」に見てもらえる・・・と考える。
  あぁ・・・差別だなんだと騒ぎ立てる輩は、いい人に
  見られたい人が多いんだなぁ~と納得(^◇^;)

男女平等も弱者宣言もいいけれど、女人禁制の
謂れも知らず禁を侵した罰だよね。

強力だが不安定な力を持っているからこそ、古代人は
聖域に女が近づく事を恐れ禁じた。これが女人禁制の真の意味。

・彼は誰時(かわたれどき) 彼は誰(かわたれ)とも言う。
  明け方頃のまだ薄暗く、あの人は誰かと判断しかねる時間帯
・黄昏(誰そ彼 たそがれ) 夕暮れ時を指す

理想だけじゃない教育。
 愛や正義や理想の中にも「闇」があることを認め受け入れる。
 さも「いい人」顔して、綺麗事だけを言う大人なんて嘘臭い。

学校というところは妖しの集まりやすい場所であり、

子供たちの楽しげな様子に魅かれて人間以外のモノが

交じっている事がある。

コティングリー妖精の谷事件
コナン・ドイルによって発表されて大騒ぎになった

         画像↓はお借りしてます

 

願わくは 花のしたにて春死なん その如月の望月のころ      西行法師
 願うことなら桜の花の下、春に死にたいなあ。
 陰暦2月15日、満月の頃に。

(陰暦2月15日=お釈迦様入滅の日)

西行法師のイメージって、桜のイメージなんですよねぇ
たぶん、昔読んだ本に影響されてるんだけど
満開の桜って、淡いピンク色に霞んで見えるから
妖しい感じがするんですよね。

さて、続きを読みます。