死香探偵 連なる死たちは狂おしく香る 2/喜多喜久 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2019/2/22
文 庫:324ページ
ISBN-13:978-4122066939

人気作家のサイン本に1冊だけ付いた甘いチョコレートの死香。
慰安旅行先の旅館で遭遇したセロリの香りと消えた死体。
死香を「食べ物」の匂いに変換する潤平と、分析学の
エキスパート・風間は不審な事件を次々と〈嗅ぎ解く〉が、
バナナの甘い香り漂う殺人現場で風間に異変が。
容疑者の謎の美女に過剰反応し、潤平を初めて
現場から遠ざけて? 文庫書き下ろし
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シリーズ第2弾
第1弾から、期間が開いてしまいました(^◇^;)
いつ読んでも面白いと思える作家さんの作品は
このように間が空いてしまう事があります(;^_^A

主人公は桜庭潤平。
小柄で超童顔の為、未成年の女性と間違われること多数。
特殊清掃の仕事で、死臭を食べ物の香りに感じるようになり、
逆に、その食べ物が悪臭と感じて食べられなくなる。
本作は、厄介な体質になってしまった潤平目線で進みます。

潤平とタッグを組む?連れまわす?のは、イケメン准教授
風間由人で、実は大企業の御曹司であり、分析フェチ。
潤平と秘書として30年の専属契約を結び、殺人事件の捜査にも
協力するが、潤平は貴重な研究対象でもある。

メイン二人に加えて、警察の人間や特殊清掃のバイトの
先輩である樹(いつき)たちがサブで登場します。

・歪んだ愛が招く死は、ほろ苦い香り
 特殊清掃で嗅いだ死香を、書店で行われた人気作家の
 サイン会で感じ取った潤平は、風間と捜査を開始するが。

・湯煙に霞む死は、青葉の香り
 大学の研修室旅行に参加した潤平は、旅館に到着した時
 死香を感じ取り、遅れて到着予定の風間に連絡をいれた。
 速攻で車で訪れた風間と捜査を開始するも・・・

・鮮やかな香り、自由の彼方の死より来たる
 殺人事件の現場の死香の採取を終えた風間からの連絡で
 現場に向かったが、既に犯人は捕まったが、風間曰く、
 誤認逮捕の可能性が高いと犯人を庇うような言葉が・・・?

・安らかな死は蠱惑的な香り
 特殊清掃の仕事で嗅いだ死香と似たような死香を別の
 自殺と断定された現場で数件確認した。
 似たような状態での死香は、本当に自殺なのか?

以上、4編を収録。
やはり読みやすい。テンポがいい上に、死香に関わる
状況が色々あって興味深い。
ニオイという目に見えないもので犯人を特定していく
過程が楽しくてしょうがない(^◇^;)

今回は、風間がやたらと接触を避けようとする人物が
登場して潤平がヤキモキしたり、今まで考えたことも
なかったけれど、強敵が現れた!
これはきっと、この先何かがあるぞ!

期待しながら続きを読みます。