発売日:2019/2/5
文 庫:206ページ
ISBN-13:978-4591162354
本当にほしいものがある人だけがたどり着ける、
不思議なコンビニたそがれ堂。
人生の終幕に差し掛かった周太郎さんが、
街の人たちに幸せを贈る「サンタクロースの昇天」、
取り壊しの決まった雑居ビルで占い師をしている
女性が来し方をふりかえる「勇者のメロディ」など、
他者の幸福を願って生きた人たちの顛末を描く。
各話に「猫」が登場、機知にとんだユーモアで
包みながら、生きることの意味を温かく伝える
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シリーズ第8弾
「いらっしゃいませ、お客さま
さあ なにを お探しですか?」
今回は、まるっと猫さんのお話です。
化け猫になりたい子猫に、ねここが聞かせた猫語り。
大事な探しものがある人は 必ずここで
見つけられるという魔法のコンビニたそがれ堂
風早の街で伝説になっているコンビニのことは、
人に限らず動物にも知れ渡っている。特に猫には。
・しっぽの短い麦わら猫は その1
小さくて痩せっぽっちで尻尾も短い子猫が
頼んだのは「化け猫になれる薬はありますか?」
そんな子猫に、ねここが語ったお話は・・・
・サンタクロースの昇天
周太郎さんの最後の願いは、病気の老猫の薬だった。
念願のたそがれ堂に辿り着いてお守りを貰ったのに
彼はそれを別の人にプレゼントして・・・
・勇者のメロディ
夕方に流れていたゲームのテーマ曲に似たメロディ
占い師のユリエさんは老猫の「おはぎさん」と
コンビニたそがれ堂に辿り着き、願った事は?
・しっぽの短い麦わら猫は その2
ねここの話を聞き終えた麦わら猫の千春は
大切な思いを聞いて何も言えなくなりました。
そして、覗かせてもらった未来では・・・
今回は、泣けます。
優しさと温もりで胸がいっぱいになって泣けます。
今作を一言でまとめるのなら
「世界には、優しい奇跡が満ちているんだねぇ」
でしょうか・・・(〃▽〃)ポッ
今回のメモ
麦わら猫ってどんな猫?
麦わら猫とは、茶色味がかかったオレンジの色に、
黒色のしま模様が入った毛をしている猫のことです。
麦わら猫は全てメスだそうです。
突然変異でオスが出た場合はサビ猫というらしい
知らなかったぁ~(〇o〇;)
幾星霜(いくせいそう)とは
非常に長い時間が経過したことを表す表現
さて、続きを読みます。