発売日:2010/1/18
文 庫:286ページ
ISBN-13:978-4591114360
大事な探しものがある人だけがたどり着ける、不思議な
コンビニたそがれ堂。
ミステリアスな店長が笑顔で迎えるのは、
大好きな友だちに会いたいと願う10歳のさゆき、
あるきっかけからひきこもりになってしまった17歳の真衣、
学生時代の恋をふと思い出した作家の薫子…
そこで彼女たちが見つけるものとは?
ほのかに懐かしくて限りなくあたたかい4編を収録した
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シリーズ第2弾
夕暮れ時の古い路地 赤い鳥居が並んでいる辺りで
不思議なコンビニを見つけることがある
そのコンビニにはこの世に売っているすべてのものが
並んでいて、この世に売っていないものまでが
なんでもそろっている というのです。
大事な探しものがある人は 必ず ここで見つけられる
そんな魔法のコンビニ たそがれ堂
今回の奇跡の招待状は、どこに届くのでしょうか・・・
・雪うさぎの旅
パパの再婚のため引っ越した街で迷子になったさゆき。
辿り着いたコンビニには、クマのお客様が?
さゆきが見つけた魔法のハガキに願った事は・・・
・人魚姫
親友のいとこが亡くなってから引きこもりになった真衣が、
外に踏み出した時、迷い込んだ路地にあったコンビニで
みつけた奇跡の招待状とは・・・
・魔法の振り子
作家の薫子は10年前、旅に出たまま戻らない薫のことを
思いだし、霊感が無い部屋で起こる不思議な現象で
引っ越しを考えていた。
そんな時、迷い込んだコンビニで見つけたのは・・・
・エンディング~ねここや、ねここ
むかしむかし、みんなで作り、みんなで守る国がありました。
やはり悪い奴に狙われ、滅びましたが、若様が可愛がっていた
黒猫は、その恨みをはらす為に生き延びて・・・
今回も温かいお話の詰め合わせで、ほろりとさせてくれましたが
ありがちなキレイなだけのお話じゃないところが好きです。
そこは、ホラーなんですよね(^◇^;)
それでも、一番のお気に入りは「魔法の振り子」
この街に帰ってくるために旅に出ると言ったまま
10年も戻らなかった薫。
薫子の引っ越した先に誤配送された郵便物。
老舗ホテルを利用していた薫が残した荷物とプラン。
我が家としてホテルを愛する方は、ホテルからも愛される
ホテルマンとしてお客様と接する事で、人を見る目や
言葉の真実を読み取る力がつく
あぁ~老舗ホテルっていうのは、こうじゃなくっちゃと
嬉しくなりました。
それぞれの想いが温かくて、優しくて切なくて泣けました。
薫が大切にしていたお父さんの形見のハーモニカ
ホーナー スーパークロモニカ270
これでアヴェ・マリアを聞かせてあげてたんだね・・・
まだまだ続けて読みますよ。