禍事 警視庁異能処理班ミカヅチ/内藤 了 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2023/3/15
文 庫:240ページ
ISBN-13:978-4065308684

日常の裏側を、のぞくな

十文字の割腹自殺、
永田町・総理の異変死、
理由は隠されたまま――。

怪異を隠蔽する警察チーム、最大の危機。
いつまで、隠蔽できるだろうか

マグロ包丁の人斬り、滝に流れ着く首々。
日本列島異変あり。

警視庁の秘された部署・異能処理班。
霊視の青年・安田怜の仕事は、怪異事件を隠蔽すること。
首抜けの死者からの警告を受けた彼は、
幽霊上司の折原警視正と”忌み地”の掃除に乗り出す。

さらに三ツ首の犬が議員を襲う事態が勃発。
異能処理班の面々の生い立ちが徐々に明かされる、
大人気警察×怪異ミステリー第三弾!
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警視庁異能処理班ミカヅチ シリーズ第3弾

警視庁異能処理班ミカヅチ班の仕事は
警視庁本部や警察庁が入っているビルの地底に眠る
封印されたモノを秘して護る番人であるが
仕事内容を問われた時は、保全と事務と清掃と答える。

メインキャラの安田怜は、ミカヅチ班の新人。
ボスは幽霊、班長は陰陽師、同僚は広目天と虫遣い、
そして連絡係は悪魔憑き・・・(゚∇゚ ;)エッ!?

地霊が動いて日本列島に異変が飛び交う

怜が出社すると、事務所はスゴイ騒ぎになっていた。
地霊が動いたとかで、一斉に日本中の連絡係から
電話やメールが入っていた。

更に、前作に登場した「江戸 麹町・地獄谷の吹きだまり」
の舞台だったアパートの有象無象の写真がSNSで晒された。
しかも晒した本人は、有象無象と同類だったようで・・・

清掃の為に三婆ズと共に班長と警視正と赤バッヂも
同行したのだが、ただの清掃じゃなかった。
遺体を片付けた後なのに、その痕跡は、悪意を持って
ありとあらゆる手を使って汚く死んだ。
調べる人、片付ける人に迷惑をかけて怨むために・・・

その清掃は、忌み地を広げない為に必要な事で
班長と赤バッヂが普段見せない姿で活躍した。
これはカッコ良かったぁ~(〃▽〃)ポッ

怜は他の人が見えていない物が見えていた。
ビルの屋上に出現したものが、いきなり飛び降りて
車に乗っていた曰く付きの議員を襲う。
そのあまりにもおぞましい姿に恐怖して、
業務時間外にミカヅチに逃げ込んだ。

異能処理班の面々の生い立ちが、少しずつ
語られて、興味深かった。

悪魔は狡猾で侮れない。

奴らは人に「知っている」と思わせる。
自分を賢いと思っている人間ほど罠にかかりやすい

怜は言った。その言葉、そっくりそのまま
返してやろうと思います。

ここにきて、急にミカヅチ班にも変化が見えてきた。
それは、怜がミカヅチ班に入ったからなのかも。
今後の動きがすごく楽しみになりました。

さて、今回は蘊蓄の宝庫的な内容でした。
読書メモです。

首洗いの滝で異変が・・・
あぁ~よろず建物因縁帳に出てた場所だぁ~

抜け首 妖怪ではなく現象
    意識が向こうへ行っている時に衝撃を受けると
    首が境を越える。
    抜けると首に痕が付き、体調を崩す

吹き溜まりアパート 
 廃墟さながらに荒れ果て高層ビルの
 隙間に残って人を呼ぶ。波長の合う者が住んで死に
 自らも瘴気となって居座る忌み地

 有象無象は術を用いないと見えないが地霊が騒ぐと
 写真に撮れるほど気が高まる

凶聞(キョウブン) 
 自然災害が起こった時に流れるデマ
 シャレや冗談が不安な心に取り憑くと悪意の
 デマに変じて人心を乱す

 よからぬ噂が恐れや不安をかき立てて心の隙間に
 悪意が入って吹きまわす。そうやって本物の凶を呼ぶ

 凶聞が言葉になって飛び出すと「こと」は「わざ」を
 用いて人々を打ち、容易に止めることができない

人の不幸は蜜の味
 この言葉を口にしたかつての同僚が不幸になってたなぁ

 

今までとは違う動きが見えそうな気配です。

これは楽しみにでo(@^◇^@)oワクワクします。