発売日:2021/9/18
文 庫:288ページ
ISBN-13:978-4041114292
新人女性警察官の恵平は警察学校を卒業し、東京駅
おもて交番へ正式に配属される。
気持ちも新たに交番に立ちながら、先輩刑事の平野・桃田と、
時間を超える「うら交番」の調査を進め、
謎の核心に迫っていた。
そんな中、交番の目の前で通り魔事件が発生。
白昼凶行に及んだ犯人を恵平は何とか取り押さえるが、
事件現場から持ち主不明の「心臓の落とし物」が見つかり――。
人間の闇を露わにする事件に恵平は対峙する!
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シリーズ第6弾。
プロローグでは、犯してしまった罪と、更なる罪の上塗り。
そして接触して来たのは・・・
本編では、東京駅おもて交番に配属された恵平は、
初めて手にした名刺ににやけが止まらない(^◇^;)
いつもの長閑なやり取りが、和ませてくれます。
一方、うら交番の柏村の遺族が存命していて、
コンタクトに成功。
娘さんが柏村の遺品を持っているという事で、
桃田と一緒に群馬に向かう。
平野のリクエストしたお土産がエグイ(〇o〇;)
そんな中、交番で大荷物を抱えたおばあさんに
道案内中、恵平の眼前で突如起こった無差別殺人。
犯人は確保できたものの、目の前で起こった惨劇に
ショックが治まらない。
更に、そこに落ちていた小さな箱の中身は
腐りかけた心臓だった・・・
おぞましさの上塗り状態で、呆然としている恵平も
生活安全課の池田マリコ巡査部長のハグでほっとした。
あぁ~ショック状態の時のハグって、癒されますよね
立て続けに起こった異常な状況に皆が怒っていた。
恵平も神経がささくれ立っていたたまれず、再び平野と
うら交番に出向いたが、そこにいたのは柏村ではなく
前回会った祖父が交番に来ていた。
そこで予想外のヒントを得た二人。
昔、妄信殺人というものがあった。
常軌を逸しているとは言え、手を下した者たちは
被害者を救う為にやったと思い込んでいる。
「理解しようと思うなよ」と言う平野の一言が優しい。
『うら交番』へ行ったものは1年以内に死ぬ
平野を巻き込んでしまった事を悔やむ恵平
タイムリミットが迫る中、うら交番への入り口が
開発計画により取り壊される事になった。
預かった柏村の遺品の中から、柏村が綴っていた
ノートを読んだ恵平
そして、桃田も柏村の遺品の中に入っていたモノを
DNA鑑定にかけて興味深い結果が出た。
うら交番での事件とリアル世界での事件が重なる?
この進展は、緊張感が加速する
早く結末が知りたい!!
恵平のおじいちゃんの教え
人とは魂で接しなさい。それで躓いたとしても
恥じないことだ。
メリーさんの囁き♪
人ってね、自分のためには頑張らないのに、
誰かの為なら頑張れるのよ
やっぱり恵平を取り巻く人たちも大好きだぁ~