ネガレアリテの悪魔 黎明の夜想曲/大塚 已愛 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2019/12/24
文 庫:384ページ
ISBN-13:978-4041087596

ブラウンが消えた後、サミュエルから別れを告げられた
エディスは、侯爵家の三男・ヘイズから結婚を申し込まれる。
婚約が決まった後、ヘイズから「サミュエルはどこにいる?」
と聞かれたエディスは――!?

贋物の嘆きを討ち祓え
少女×人外のダークファンタジー第2弾!
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シリーズ第2弾

前作のバッキンガム宮殿での出来事で、記憶を失くした女王は
エディスが最後まで自分を守ったと勘違いしたおかげで
女王のお気に入りとなり、社交界で一躍有名になった(^◇^;)

一方、ブラウンが“あちら側”に消えた後、サミュエルから
別れを告げられたエディスは、18歳年上で侯爵家の三男にして
資産家のヘイズから結婚を申し込まれる。
貴族の結婚に本人の意思は関係ない。

しかし、婚約が決まった後、彼はサミュエルを十番目と呼び、
その居場所を教えたならば、エディスの出生の秘密を明かすと
取引を持ち掛ける。(゚∇゚ ;)エッ!?

一方サミュエルは、「また会おう」と言い遺し“あちら側”に
消えていったブラウンの真意を探るため、奪われた記憶の断片を
求めるのだが・・・


前作では、絵画中心でしたが、本作でも絵画はでてくるけれど
楽器や音楽系が仲間入りしたようだ。
絵画と違って、こちらでは、怒りが前面に出ていた。
怒りの理由に納得したけれど、それを画策したモノがいた。

新しいキャラの登場ですよぉ。
消えたブラウンに代わって、長生者アガッツイが

やってきました。
一緒にいるのが、ブラウンと共にいたアレクセイ・・・
( ̄△ ̄;)エッ・・? アレクセイ??

更にマキャヴィティ侯爵家の三男で資産家で実業家のヘイズ
エディスに結婚を申し込んだ人ですね。
18歳年上ってことは、立派なオッサンのはずだが
見た目は25歳程度で、頭が切れて更に裏の顔もある
確かに、裏だなぁ・・・

話の背景がどんどん広がって行く
アダムの子孫とカインの末裔と吸血鬼 うわぁ(〇o〇;)
そしてノドの民と地球空洞説・・・
セイレーンの話も出て来てたから、これって鬼憑き十兵衛と
背景が重なってるんじゃないの?
これまたo(@^◇^@)oワクワクしますねぇ

新生者(ニューボーン)やら長生者(エルダー)やらノインテーターやら
悪そうな奴らが出て来て、ドキドキが止まらないぃ~

そうなるとお約束でお姫様が攫われる!
スッタモンダの末、冥王の花嫁となった双子の姉と出会い
現世に帰還できたエディス。

ネガの世界に取り込まれたと思っていたブラウンが
サミュエルをズタボロにしていたので
エディスの血によって正式に主従契約となったサミュエル。

サミュエルの狼狽えっぷりが、笑える(●≧艸≦)
血の契約で、ものすごく強くなるらしい。
サミュエルがボロボロにされる描写は辛かったからねぇ

今作も中野 京子さんの怖い絵シリーズに救われました。

これ、もしかしたら続くのかなぁ?
最後の描写が、いかにも思わせぶりだったから・・・
ただ、そう思わせて終わりでもいいんだけど・・・
どうなんだろう?
とりあえず、今作も面白かったぁ~
発想がすご過ぎる(^◇^;)
吸血鬼の捉え方が変わりましたよ(○ ̄m ̄)

戦いのシーンと超鈍感な二人のデレデレシーンが
ギャップあり過ぎて笑えます。

独り言
サミュエルが攻撃の時に口ずさむ詩
「エトナ山上のエンペドクレス」実在するのね

吸血鬼ってのは、面食い 
 確かに映画でも犠牲者は美しい

サミュエルは普通の人間の記憶には残らないらしい
無貌の孤(みひとつ)

聖書 所詮は勝ち組が書いた記録
 まぁ~歴史って言うのはそういうものですねぇ

世界に唯一通じる言語は数字であり数式だ。
王は血によってその数式を計算し、天球の音階を用いて
話すことで民衆を操れる。カリスマの正体だ

世の中が乱れる時は、先触れとして、子供たちが
奇妙な歌を歌い始める。王の旋律を見だす歌だ

サミュエルの刀
九州肥後同田貫(きゅうしゅうひごどうたぬき)
日本で死にきれず呻いていた武士の「時代」を
解釈した刀だという
あらゆる詛(かしり)を断ち切れる呪い(とこ)がかかっている