准教授・高槻彰良の推察(6) 鏡がうつす影/澤村御影 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2021/5/21
文 庫:288ページ
ISBN-13:978-4041111468

長野での記憶を失ってから元気がない高槻のもとに、
絶縁状態だった従弟の優斗から連絡が。
なんと、婚約者の肩に「人面瘡」が現れたという。
高槻と尚哉が赴くと、婚約者がは高槻を見るやいなや
「天狗様!」と叫んで駆け寄り……?「肌に宿る顔」

高槻が運営する怪談収集サイト「隣のハナシ」に、
実家の旅館にある「紫鏡」の調査依頼が寄せられた。
依頼人は19歳の女性。
幼い頃、母親がその鏡に吸い込まれて消えたという。
古参の従業員も、鏡については言葉を濁し・・・「紫の鏡」
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シリーズ第6弾

長野で黄泉比良坂に迷い込んだ時、走馬灯のように
見えた過去に触れ、高槻は記憶を取り戻した。
しかし、もう一人の高槻によってまた、記憶を消された。
もう一人が表に出ている時、高槻にその間の記憶はない。
けれど、黄泉比良坂にいる間、もう一人は出てこなかった。
尚哉が抱いた疑問は・・・

「お化け屋敷の幽霊」
高槻が開設しているサイト「隣のハナシ」にメールが来ていた。
お化け屋敷で、お化けがいない場所で悲鳴が上がるとか・・・
そこには廃校から仕入れた鏡があり、本物の幽霊が

映るというが・・・

元気のない高槻を尚哉が誘うように受けた依頼だったが
結果、高槻には愉快な知り合いが出来た。
そして黄泉比良坂で尚哉の祖父に問われた答えは
高槻と尚哉、共に同じ解釈だった。

「肌に宿る顔」
絶縁状態だった高槻の従弟の優斗が突然訪ねてきた。
婚約者の肩に「人面瘡」が現れたというのだが・・・

天狗様!
それは絶対に言ってはいけないのだよ。
思い込みは日々重みを増して執着に変わり・・・
いや・・・よくぞ気付いたって感じだけど、恐ろしい。
従弟は、いい子でよかった(´。`;)ホッ

「紫の鏡」
高槻のサイト「隣のハナシ」に、実家の旅館にある
「紫鏡」の調査依頼が届いた。
家長以外は立入禁止の納戸にある鏡と消えた母親
忘れなさいと言った父親の言葉の意味とは?

納戸を開けた時、重い空気を感じた尚哉。
出たぁ~本物!
そして、もう一人の高槻が・・・
出入り自由になってるんですか??(〇o〇;)


今回も小ネタやら蘊蓄や講義が面白かったです。
本物も楽しみだけど、もう一人の高槻が不気味過ぎる。

だから尚哉は約束した。
もう一人が出てきた時、その全てを高槻先生に報告すると。
例え先生が忘れても、全部自分が覚えているからと!

怖いと思って見れば、枯れ尾花は簡単に幽霊と化す

ハレの日には晴れ着を着て・・・今では勝負服
ケは穢れ  でもお化け屋敷で大声で悲鳴を上げて
出てからめいっぱい笑えば穢れも落ちる
そんな考え方に、高槻先生も共感したのね♪

口裂け女には、ポマードと三回言うか、べっこう飴を投げる
リアルで用意しましたねぇ~
口裂け女は口がデカすぎるから3個くらい投げないと
すぐに追いかけて来るとか・・・マジで怖かったぁ~(^◇^;)

「紫鏡」という言葉を20歳まで覚えていると
死亡するという都市伝説、怪談。「紫の鏡」とも。
1996年2月8日付の読売新聞に取り上げられ、

17年前まで遡れる。ってことは、誕生は1979年頃。
口裂け女の次の年か、重なる時期もあるってことかぁ~

鏡の怪談もあったなぁ
深夜0時の合わせ鏡で結婚相手が見えるとか
死に顔が見えるとか・・・
どこかしらが変化して似たような怪談は結構ある

子ども達にとって怪談はコミュニケーションツールの1つで
修学旅行の恋バナと同列

あぁ~それは少しわかるかもぉ~
高校では霊感強い系が4人集まって色々と
見えたから怖くて気味悪くて面白かった(^◇^;)