発売日:2022/1/7
文 庫:315ページ
ISBN-13:978-4094071030
両親を殺した悪夢に挑む、シリーズ完結編!
やっとのことで就職が内定したあかねだが、ヲタ森から
ブラック企業の可能性を指摘されて不安になる。
元”夢売り”の姫香はすっかりメンバーに馴染み、
スポンサー企業の令嬢である翠も加わって、夢科学研究所は
かつてなく賑やかだ。
そんな折、介護福祉施設で謎の感染が起き、心臓麻痺で
複数人が死亡する事件が発生。
悪夢による不眠を訴えていた彼らは、「次はおまえだ――」
と呪いの言葉を吐きながら、人に襲いかかっていた。
そして、施設へ調査に赴いたフロイトは、あかねを
庇って悪夢に感染する。
フロイト自身が被験者となった実験で、脳波から
浮かび上がってきたのは、世にもおぞましい”顔”だった。
フロイトは、両親を殺し、祖父が生涯をかけて探し求めていた
悪夢の正体を突き止めることができるのか。
夢の中で、かつてないバトルが繰り広げられるシリーズ完結編!!
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シリーズ、完結!
著者のシリーズでは、割と軽めな感じだと思ってましたが
今までのストーリーは、完結させるまでの布石だったと
改めて思いましたよぉ~
だって、元”夢売り”のプリンスメルは既にメンバーと
馴染んでいる上に、今回は大きな働きをしました。
これもフロイト教授のおかげですよねぇ~
そしてオタ森も、ヘッドハンティングの候補になりながら
色々と悩んでいる様子。
ペコは、いずれ卒業する自分に対して、入学予定の
プリンスメルが研究室に馴染んでいるのにジレンマ。
なんか、わかるわぁ~
作り上げた空間に新しい人が入って来る違和感と
焦燥感(^◇^;)
そんなある日、あらすじにもあるように、老人介護施設で
連続不信死の連絡を受け、調査に赴いたフロイトとあかね。
オタ森とプリンスメルは、何かあった時の為に、
事務所で万全の状態で待機。
施設で詳しい話を聞いたフロイト達は、追い求めてきた
感染する悪夢にたどり着いた事を知る。
催眠実験をスタートさせた途中、ペコに向かって
いきなり叫ぶ被験者。
フロイトはペコを庇って前に出て、悪夢に自分をさらす。
両親を殺した感染する悪夢は、これに間違いないと説明し
装着していた装置から、オタ森が画像に起こしていた。
そして、不鮮明ながら形が見えてきた時にペコが気付く
これって・・・
プリントアウトした画像を見たプリンスメルも
昔の記憶から見たことがあると訴え、
詳しく調べる為に事務所を飛び出した。
自らを実験台にしているフロイトは追い詰められ
このままだと両親と同じ事になると周りが焦る中
プリンスメルがメールを送って来て、オタ森が
オタク能力を全開にして検索
導き出されたモノとは・・・
ペコのトンデモ発送から進んできた研究が
またもペコから解決の糸口が!!
どういう落としどころを準備しているかと
思っていたら、そうきたかぁ~って感じで
やっぱりペコはスゴイよぉ~
ユルくて天然でオッチョコチョイで
そして優しさのカタマリだった。
いきなり本筋に戻って終わったって感じも
しないでもないけど、結果には大満足です
さて、今回のお気に入りというか気付きは・・・
お祈りメール・・・
就職活動においての不合格通知のことで
最後の「今後のご活躍をお祈り申し上げます。」
(゚O゚;アッ! なるほど!
どうして人は大人にならなきゃいけないんだろう
『誰も大人にならなかったら、世界中が
ヨボヨボのガキで溢れるからだろ』
(゚-゚*)(。。*)ウンウン オタ森、いいこと言うねぇ
四十までは自分の為に、そこから先は
誰かの為に。
誰かの為にできる何かかあるかどうかが重要
ジャンクフードには欲求を満たす魔力があって
ときどき無性に食べたくなる。
w(゚o゚)w オオー! それわかります!!
前のめりになってやり遂げようとする姿勢は
大切だ。前もってわからないのが結果なんだよ。
やっぱり大学を立ち上げた学長の言葉は
重いです!!
あぁ~また1つのシリーズが終わってしまったぁ
別のシリーズを読み始めましょ。