発売日 : 2020/2/28
文 庫 : 408ページ
ISBN-13: 978-4074424207
壬氏の一世一代の行動の結果、とんでもない秘密を
共有することとなってしまった猫猫。
折しも後宮は年末年始の休暇に入る時期。
実家に帰りたくない姚は、猫猫の家に
泊まりたいと言い出した。
とはいえお嬢様を花街に連れていくわけにもいかず、
姚と燕燕は紹介された羅半の家に泊まることになる。
一方、口外できない怪我を負った壬氏のために、
猫猫は秘密裏に壬氏のもとに通わなくてはならなかった。
できる範囲で治療を施していくが、医官付き官女という
曖昧な立場に悩まされる。
壬氏が今後さらに怪我を負わないとも限らないが、
医官にはなれない猫猫は医術を学ぶことはできない。
そこで、羅門に医術の教えを乞おうと決めるのだが―。
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シリーズ第九弾。
前作で壬氏がやらかしてくれたことで、秘密の共有と
定期的な治療を余儀なくされた猫猫。
壬氏の治療には外科的治療が必要だと考えた猫猫は
羅門に教えを乞おうと思っていた。
その矢先に成り行きとはいえ、姚と燕燕と共に
変人軍師の家に泊まることになる。
変人軍師:羅漢の家ということは、羅門の実家でもある。
昔の医術書が、一部屋分まるまる残されていた。
羅門は、医術を教えるには資格が必要であると
三人に謎を与えるのだが・・・
皇弟妃として娘を入内させようと動いていた玉鶯だが
壬氏たち一行は、入れ替わりに西都に旅立つことに。
壬氏がやらかした事は、結果的にはギリギリセーフな
感じになった。(´。`;)ホッ
書簡の紐に隠されていた数字の羅列による暗号?
高順が思い出したのは17年前の族滅に繋がる密告。
先に西都で玉鶯の下で働いている羅漢の元副冠;陸遜は、
羅半と暗号のやり取りをしている。
やはり数字については羅半が詳しい。
実技訓練に入った猫猫に、やたらと絡む医官:天祐。
技術は圧倒的に天祐が上だから何も言えない。
おいてけぼりの姚が面倒臭いことになったのは
まぁ~想像に難くないが・・・
馬家の人々のキャラが濃いのはわかったものの
馬良の嫁である雀(チュエ)が、もっと凄かった。
雀は巳の流れを汲む者で、馬と巳の一族は表と裏で
皇族を守っている・・・なるほど。
この夫婦は、ある意味、合理的過ぎて恐ろしい・・・
西都に向けて出発した壬氏たちご一行。
怪しく蠢く玉袁の長男:玉鶯
不安だけを残して次巻へ続く!
紙魚(シミ・しみ目)とは、人家に生息するものが
本を食べることから「紙魚」と書かれるようになった。
蟲師に出てきた目に見えない蟲かと思っていたら
実在していたことに驚いた(今更!) キモッ!( ̄x ̄;)
言われたくなければ言わなければいい。
でも言われる前に言う事で自分を守りたい。
国と国の関係も、人間関係と同じ・・・なるほど・・・
web版と書籍版は到達するルートが違うらしいです