薬屋のひとりごと(8)/日向 夏 | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日 : 2019/2/28
文 庫 : 360ページ
ISBN-13: 978-4074368846

毒で体調を崩した姚が医局勤めに戻れるようになった頃、
猫猫のもとに大量の書物が届いた。
送り主は、変人軍師こと羅漢。
碁の教本を大量に作ったからと猫猫に送り付けてきたらしい。
興味がないので売り飛ばそうと考える猫猫の考えとは
裏腹に、羅漢の本によって、宮中では碁が流行していった。

一方、壬氏はただでさえ忙しい身の上に加えて、
砂欧の巫女の毒殺騒ぎや蝗害の報告も重なり、
多忙を極めていた。
そんな中、宮廷内で碁の大会が企画されていることを
知った壬氏は、羅漢のもとに直接交渉をしかけに行く。
開催場所を壬氏の名前で提供する代わりに、
さぼっている仕事をこなすように説得するのだが―。
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シリーズ第八弾。

復帰した姚とお嬢様命の燕燕と、猫猫が何気に
仲がよさげでいい感じになってます。
更に、燕燕ねらいの医官:天祐(てぃんゆう)が登場。
言動と行動が軽すぎるけど、曲者なので要観察。

このまま穏やかな感じで進むわけもなく
蝗害の足音は着実に近づいている。

そんな中、変人軍師の碁の本が元でブーム到来?
陰ではシッカリと羅半が算盤はじいてましたけどね。
(陸上ハードルの黒川和樹選手が羅半のイメージに被る!)

これ書いてたら、テレビでやってて驚きました(^◇^;)
  
碁の本を出すという時点で、愛した妓女の生きた証を
残したいという変人軍師の強い想いを感じました。
だからこその猫猫ラブなんだと思っています。

変人軍師などと、酷い言われようだけれど、太尉である。 
とんでもなく影響力のあるお方。周りもそれはわかってる。
だから娘である猫猫は、必然的に羅の一族とみなされ
派閥争いと無関係ではいられない。(ノ_-;)

玉葉后は、どんな苦難も楽しめるお方と思ってましたが、
異母兄:玉鶯(ぎょくおう)からの圧力は、キツイようで、
だからこそ、猫猫を側に置きたいと思うのは
わからなくもないけれど、それは中立である羅の一族が、
后の派閥についたと見なされる可能性が高くなる。
( ̄へ ̄|||) ウーム 厳しいよね・・・

そして巷で人気の甘い毒ワイン。
第一弾の毒入り白粉の一件が、ここで繋がったぁ!
さりげなく伏線忍ばせてるから油断できません。
猫猫が侍女の髪の毛鷲掴みにした描写を思い出しましたよ。
ヤリー!と思いながらも、実はちょっとビビった(^◇^;)

壬氏が多忙を極める中、助っ人に来たのが馬閃の
兄・馬良(ばりょう)と、姉の麻美(まーめい)
父である高順が、物凄く地味だとわかるくらい
馬家の面々はキャラが濃すぎます(○ ̄m ̄)

恒例の謎解きは、若い女性に乱暴をはたらいたのは
金持ちの三つ子兄弟の誰か?って話。
謎解きを整理している猫猫に
「終わった事に『もし』はないんだよ」と羅門は言う。

そのことで、三つ子のバカ父が、碁の会場に乱入。
せっかく壬氏が画策した勝負に水を差した(^◇^;)
さすがに不憫だなぁ~と思ってみたり・・・

しかし、最後にやってくれました(〇o〇;)
「玉葉后の敵になりたくない」という猫猫の気持ちを
尊重した結果とはいえ、なんて事を・・・( ̄□ ̄;)
これはさすがに想定外!
「半分はあなたの責任」と玉葉后は言うけれど、
これはやりすぎですよ!ドMですか??

蝗害に、玉葉后の異母兄:玉鶯・・・
後宮内だけでなく、西が騒めいております。
次巻に期待!