発売日 : 2016/11/30
文 庫 : 376ページ
ISBN-13 : 978-4074207886
西都にて、壬氏に求婚された猫猫。今まで
あやふやだった関係が大きく変わろうとしていた。
今までと変わりなく接したい猫猫に壬氏は焦る。
皇弟として、政に関わる者に恋という自由はない。
猫猫もまた、壬氏の心を知りつつも、己の立場を考えると
首を縦に振ることはできない。
軍師羅漢の縁者、それが西都で用意された
猫猫の肩書だった。
猫猫は重い気持ちのまま、ある決断をくだすのだが―。
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シリーズ第六弾。
序話での、言葉の足りない壬氏と、真に受ける馬閃の
やりとりは笑えました。阿多のセリフに爆笑!
和んだ出だしとは違って、西都で過ごす日々は甘くない。
里樹妃が襲われた原因を探る猫猫は、その思惑に辿り着く。
更に、婚姻の席に呼ばれた壬氏と同伴する猫猫。
婚姻相手の夫は砂欧(シャオウ)の男。
猫猫の思惑に肉付けされる。
しかし、花嫁が婚姻会場から見える塔から身投げした。
そこに違和感を持った猫猫は・・・
何重にも繋がる思惑と痕跡。
更に玉葉后の件で、父である玉袁に都に来るよう伝えるが
その間、西都を守るのは曰く付きの玉葉后の腹違いの兄。
早くも暗い影が見えてくる。
そして帰路に猫猫と羅半が向かったのは、羅半の実家!
いつも気になるのだが、羅漢の名を出そうとする時
壬氏や周りをビビらせる猫猫の顔がみたい(^◇^;)
そこでも脳みそが算盤の羅半は色々と画策しひと悶着。
ようやく薬屋に戻ると、今度は趙迂の絵の先生の事で
引っ張り出される猫猫。
倒れている絵師と、そこで目にした絵とは?
見え隠れする白娘々の連絡を受けた壬氏は頭を抱える。
更に、里樹妃は、侍女たちによってあらぬ疑いを
かけられ軟禁状態に!
その臆病過ぎる性格故に、不運を招いているように
巧妙な罠が仕掛けられ、次々に不幸が襲う。
いや・・・不幸過ぎでしょ!!
その過程で色々が伏線が繋がります。
この一連の流れには、ちょっとドキドキしました。
どうかこのまま、幸せになって欲しいです。
今回の一番の見どころでしたねぇ。
まぁ~他は、ちょっと色々と伏線を撒き過ぎて
陰謀と罠を仕込んでいるようで、次回の為の巻?
って感じだったです(^◇^;)